2004年9月の日記

映画『お父さんのバックドロップ』(2004.9.30)

故中島らもの同名小説の待望の映画化。作者のカメオ出演も見逃せない”プロレス”を通して父と息子の揺るぎない愛を描いた傑作。
宇梶剛士が鍛え上げたボディと年輪の刻まれた迫力のある顔で中年のプロレスラーの悲哀を見事に体現してみせた。
神木隆之介の演技も最高!戦うお父ちゃんの、ベタな物語が爽やかな感動を生む。

職業・プロレスラーな父は宇梶剛士、そんな父を持つ小学生な息子は神木隆之介。
んでもってオチは、まさに『お父さんのバックドロップ』っていうね、THEタイトル通りの映画でした。
「いや〜、良かった良かった!(ジーン)」的な。ストーリー全編の予想がつくっしょ??ええ、その通り大正解☆
プロレスをベースにした父子愛、「はいはい、見た見た!あるある!」系のベッタベタのコッテコテな映画でございました。
せやけど分かっちゃいるけどこういうのってワシャ弱いのだ!しかも主題歌・スネオヘアーが背中を押すのだよ。やっぱ泣いちゃった。
しかしカメオ出演している中島らもの姿にはもっと泣けたかな・・・。すげぇ笑かされるんやけど出番が終わった後妙にシンミリしちゃったしね。
あっ!もちろんこの映画はですね、どんだけベタであろうが言わずもがな日本中に密かに潜伏していると思われる、
神木隆之介に萌え萌えなショタガールには無条件でオススメっす。短パン短パンで大変なことになっておりますよ。良かったですね。
ちなみに彼は1993年生まれらしい。ひー!生まれたの一昨日やんけ!!!ってことは今11才=小学5年生か・・・(遠い目)。
別に良識派ぶるわけじゃぁございませんが、ワシャ神木くんには萌えへんのよね。だって私、エロズキンちゃんなんだもん。
ロンゲとかヒゲとかメガネとか、そういうアイテムを兼ね備えたエロ大人ズキなんだもん今ひとつ彼の良さは分からん。今のところは。
さぁて神木くんはこの先どっちへ転がるのか。安達祐実化するのか。あれはあれで別のエロさがあるけどな(笑)。
余談ですが、この手の父子モノを見ると未だにビートたけし主演『悲しい気分でジョーク』を思い出すんですけども、
よくよく考えてみるとですよ?「母と息子」、「父と息子」、「父と娘」という組み合わせって映画やドラマでよく見るけどさ〜、
意外と「母と娘」の感動作って見ない気がするんだけど。「母と娘、オンナの戦い!」的なキャットファイト扱いっていうか。
いくつになっても女は女!ってのが潜在的にあるのでナマナマしいからかなぁ?なんでだろ不思議。




映画『純愛中毒』、『ラブストーリー』(2004.9.29)

映画『純愛中毒』
日本でも大ヒットした『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨンが脚色を担当した正統派韓国純愛ドラマ。
イ・ビョンホンが”兄の魂を宿した弟”という難役に挑み抑えた演技で涙を誘う。
彼女は揺れ動く女心を見事に体現し、本作で03年大鐘賞(韓国アカデミー賞)最優秀女優賞を獲得した。



映画『ラブストーリー』
大ヒット作『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン監督、感涙の最新作。愛を信じる全ての人に贈るラブストーリー。
好きな人になかなか思いを打ち明けられない奥手な女子大生を演じるのは、『酔画仙』の新星、ソン・イェジン。
今回母と娘の二役を見事に演じきり、第40回大鐘賞(韓国アカデミー賞)を受賞。母娘二世代に渡って熟成される愛の奇跡の力に注目。




映画『血と骨』、『青い車』(2004.9.28)

映画『血と骨』
原作・梁石日×監督・崔洋一×主演・ビートたけし。“怪物”と呼ばれた男の鮮烈にして壮絶な生き様。
一大センセーションを巻き起こしたベストセラー小説「血と骨」待望の映画化!他キャストには鈴木京香のほか、新井浩文、田畑智子、
オダギリジョー、松重豊、中村優子、唯野未歩子、濱田マリ、柏原収史、塩見三省、北村一輝、國村隼ら実力派俳優も結集した。

なんか・・・スゴい映画でした。「すごい面白い」でも「すごい感動」でも「すごい怖い」でも「すごい悲しい」でもなく、
ただ、
「すごっ!」って言うね。圧倒されたもんなあ。圧倒されすぎて途中ちょびっとウンザリしたけど、でも目が離せなかった。
すごい時代だったんだなぁ・・・な〜んて、映画で描かれた内容をすっかり鵜呑み。そして!すごい男やで、金俊平!!
主役の怪物・金俊平を演じるのはビートたけし氏ですわ。「も・・・もしや、ビート先生って大根?(ドキドキ)」。
小生、初めてこのように不謹慎なことを感じたのですが、これは台詞が大阪弁だからかなぁ。ってーかさー!ンなことどーだってエエぐらい、
キレッキレの狂気の淵に鎮座ましますビートたけしはやっぱスゲぇんだわ!くーーっ、この手の役を他に誰が出来るかっていうね。
主役のくせに最初っから最後までチィ〜〜ッとも好きになれないケダモノ役なんですが(笑)、
んでもこんなビートたけしを見られたのは久々だったので
内心ちょこっと嬉しかった。
実は呼び捨てで書くのも阻まれるほどビートたけしにちょこっとLOVEな私。聞いてないですか、ハイ。
セットとかもスゴッ!ですよ。気合充分、出演者スタッフ監督なにからなにまで鬼気迫るものが感じられる、
まさか前作が『クイール』だなんて信じられないほどの。「監督・・・この映画のための『クイール』だったのね!」と思わず膝を打ちましたよ。
見終わってから誰かと語りたい系の映画ではないし(だって見終わってからグッタリしたもん。140分超という時間のせいだけではなく)、
カップル向きでも友達とワイワイ見に行く系の映画でもないので正直「ターゲットはどこだろ?」と思わんでもないが、
私はこういう”ある人間の一生、そして時代”を丁寧に描いた人間ドラマはとても好きなのでグー☆でございましたわ。
でも誰にもオススメは出来んかな。「ねぇねぇ、『血と骨』を見ようかと思ってんだけど、どうよ?」と聞かれたらホント返答に困る(笑)。
「うーん、見て損はないんちゃう?色んな意味でスゴいしな〜」としか言えん。てめぇ何様だよコメントでお茶を濁すしか術はない。
ただし、オダギリズムな婦女子には全身全霊オススメしたい次第である!!!!!!!!(キッパリ)。
実はオダギリの出番は最初の方だけで、しかもトータル30分程度。少なっ。しかし!これが少ないながらもめっさめさタマらんのであ〜る!!!
だって刺青だらけのコワジョーでワルジョーなんだもん!ついでにエロジョー!!ひーっ!こんなジョー大好き!!
今までオダギリジョーのホクロをピンポンダッシュするためだけの目的(ムリ)でオダジョ出演作品を数々見てきた我輩ではあるが、
この映画のオダギリジョーの萌え度は『プラトニック・セックスinオダジョ』に匹敵すると言っても過言ではないのではないか。
ま、『プラトニック〜』は”萌え”の前に”内容がダメ過ぎる”という大問題が立ちはだかっていたわけですが。
同様に「このオダジョすてき〜☆」と思った『アカルイミライ』は、”萌え”の前に”内容が意味不明”という大問題が立ちはだかっていたわけですが。
ジョー萌えの前には常に大問題が・・・(泣)。
せやけどこの映画は意味不明でもダメ過ぎでもないので安心してノタ打ちまわって萌えられる度1000%超。
しかしそんな映画ではないのでコッソリと頼むよ!うん、聞かれちゃいないけど改めて絶叫。「オダギリジョー、最高〜〜〜!!!!!!!」。
比べちゃいかんが、オダジョ出演作で同じような時代を描いた『クラブ進駐軍』なんかと比べちゃったりしたらアラえっさっさ♪
ヘソで沸かした茶も凍りつくってなもんで全然違いまっせ、はっきり言って。断然コッチよコッチ。
てっきり見られると思ってた鈴木京香のヌードの代わりに濱田マリのヌード(意外とええ乳!!)が拝めたりと思わぬハプニングもありましたが、
最大のハプニングはノッケからモノローグが「?」だったことか。この映画ね、大阪が舞台なんスよね。
せやし出演者の台詞はほとんどが大阪弁か韓国語なんだけど、全編モノローグやってる男の大阪弁が気になりまくりで。ヘタッ!
「誰やコレ?」っていう。ま、新井浩文だったんだけど。・・・新井浩文・・・キ、キミはちょいとばかしヘタすぎやしないか!?
もっとジョゼとのピロートークで大阪弁に磨きをかけてから出演しろ、と。オヤジが言いそうなダメ出しでスマンです☆






映画『青い車』
漫画家・よしもとよしともの乾いた作品世界を海外映画祭でも高い評価を受けてきた奥原浩志監督が初の映画化!
言葉では片付けられないどうしようもない感情を抱え、気付くと自分がどこに立っているのかすら分からなくなっている。
そんな、ぼくたちの日々が、ここにある。『ピンポン』以来3年ぶりの映画出演となるARATA、宮崎あおい、麻生久美子、田口トモロヲ…、
魅力的な才能の競演。映画初挑戦となる曽我部恵一の音楽が心にそっと寄り添い響き続ける。



ライブ『BUMP OF CHICKEN/BUMP OF CHICKEN 2004 TOUR “MY PEGASUS”』、映画『ヴァン・ヘルシング』(2004.9.27)

ライブ『BUMP OF CHICKEN/BUMP OF CHICKEN 2004 TOUR “MY PEGASUS”』





映画『ヴァン・ヘルシング』
モンスター・ハンター“ヴァン・ヘルシング”とドラキュラの運命の対決を描くスペクタクル・アドベンチャー。
監督は「ハムナプトラ」シリーズのスティーヴン・ソマーズ。ヴァン・ヘルシングを演じるのは、セクシー男優のヒュー・ジャックマン。
クールなヒロインにケイト・ベッキンセール。3人のドラキュラの花嫁は迫力満点で特にその飛行姿には要注目。



公開生放送『NACK5 The Shooting Hits』(2004.9.23)

DJの兄ちゃんがけっこうイケとった!!!!(ポッ)。




映画『華氏911』、公開録画『ザ少年倶楽部』(2004.9.22)

映画『華氏911』
マイケル・ムーアによる新たな意欲作。9.11テロを軸に「何故アメリカが標的になったのか」「テロ後のアメリカの動き」
「ブッシュ一族とビン・ラディンを含むサウジアラビア有力一族との関係」などを追うコメディタッチのドキュメンタリー。
ミラマックスの親会社ディズニーから配給拒否されたことでさらに注目を集めた。第57回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞!





映画『コラテラル』(2004.9.14)

トム・クルーズがこれまで演じてきたヒーロー像から一転、白髪に無精ひげの殺し屋を演じ、新境地を開いたサスペンス。
やむをえなくトム演じる殺し屋と行動をともにすることになったタクシー運転手を『アリ』のジェイミー・フォックスが演じる。
『インサイダー』のマイケル・マン監督がロスの街を背景に音楽とシンクロさせながら描くスタイリッシュな映像にも注目。



映画『インファナル・アフェア 無間序曲』、ヴィレッジ』(2004.9.10)

映画『インファナル・アフェア 無間序曲』
ハリウッドでのリメイクも決定した『インファナル・アフェア』の第二章。今回は過去に戻り連綿たる家系と宿命の原点に迫る。
前作同様ウォン警部を演じるアンソニー・ウォンと、マフィアのボス、サム役のエリック・ツァンが物語の鍵を握る。
後に対決することになる、若き日のヤンとラウに扮するショーン・ユーとエディソン・チャンら若手俳優の活躍も見逃せない秀作。

わ!やっぱしこれオモシれ〜〜〜〜っ!!!
マジ面白れ〜。太鼓判を押しますよホンマにホンマに。ちゃんと前作を見てから見に行ってくださいまし。じゃないとワケ分からんよ。
ちなみにこの映画は三部作の真ん中で、”次回作に繋げる見事な送りバントムービー!!”とも言われているらしい。確かに(笑)。
いや〜、思い起こせば前作を見た帰り道に
「トニー・レオン∞最高!!!!!」と夜空に叫んだ2003年秋。
あれから1年、今作には残念ながらトニー・レオンもアンディ・ラウも出てへんのよね。
だから実は見るまでは「2時間もたずにケツがヒィヒィいうか?」「それとも寝るか?」と不安だったんですが、全然っすよ!ヨユ〜っすよ!
誰が出てようが、どんな男が出てようがどうでもいいよ!やっぱ映画に一番大事なのは内容だよね☆←今まで言い続けてきたことを全否定
っつーか、トニー・レオンやアンディ・ラウの若い頃を演じている兄ちゃん達なぁ〜、う〜ん・・・。
ブサでもないし下手でもないし別に悪かぁないんだけど
脇役のオッサンらのキャラ濃すぎたせいか、
いかにも”青二才”って感じで食指が動かず。小さくまとまってる印象。道ですれ違っても気がつかない系。
しかも2人とも唇薄いし口が小さいしさ〜、無駄に清潔感が溢れてるのよね。もっと汚くていいっちゅーの!特にマフィアの方。
ちなみにエンドロールが流れ終わったら次回作(完結編)の予告が流れます。なので絶対に席立っちゃダメよ!
ここでだ?!ここでようやくチラッと映るトニー・レオンとアンディ・ラウのオットコマエなことと言ったら!(ジーン)。
うふぇ〜、やっぱ大人のオトコって最高。あんな数秒しか映ってないのにERO。はよ次見たいわ〜。
え?オンナ?ああ、そういや出てたなぁ何人か。その中でも一番モテモテだった女がやたら江波杏子に似て蝶です。必見。・・・ってほどでも。


映画『ヴィレッジ』
『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督が森の奥の小さな村を舞台に描くスリラー。
掟が破られる時に訪れる恐怖は予想外の結末を呼ぶ。主演に『戦場のピアニスト』でアカデミー主演男優賞を受賞した
エイドリアン・ブロディ。物語終盤にかけて明かされる真実は『シックス・センス』以来の衝撃。

ワシ的に、2002年ワーストムービー大賞を『模倣犯』と争った『サイン』の監督M・ナイト・シャマラン(VERY福耳!)の新作。
今考えてみても本当に『サイン』は素晴らしかったわ。M・ナイト・シャマランばんざ〜い☆・・・した両手で崖から突き落としてやりたいぐらいの。
「予告を見た限り、ものっそ怖そう!一体あのミステリーサークルは誰が?何のために!?(ドキドキ)」。
ま、犯人は”緑色の全身タイツを着た宇宙人”だったわけですが。すってんころりん。しかも宇宙人なのに弱点は水っていうね。どて〜ん。
以来、ワタクシはM・ナイト・シャマランが嫌いっす。軽い詐欺っすよ、あんなもん。ハリウッドがなんぼのもんじゃいドアホ!
んでもって今作『ヴィレッジ』。
「予告を見た限り、ものっそ怖そう!一体あの村にはどんな掟が?そして森には一体どんなバケモノが!?(ドキドキ)」。
な〜んて、もう騙されるかっつーの!アホか!またこんな脚本で何十億も貰ったんか?!ええっ!?
ホラーか思ったらンなもんごくごく普通のラブストーリーやないかい!しかも別に泣けるほどでもなく、ちょっといい話☆的な。
ま、『サイン』ほどムカつかなかったけどさ。せやけどほんまこの人って思わせぶりっこやわ。
そして宣伝の仕方が上手いよな〜。「撮る電通」って感じ。




映画『笑の大学』(2004.9.9)

三谷幸喜傑作舞台、96年読売演劇大賞最優秀作品賞受賞作『笑の大学』が豪華キャストで映画化!
検閲官・向坂には、役所広司。そして劇団『笑の大学』座付作家・椿には、確かな演技力を秘める稲垣吾郎。
初顔合せの2人の攻防戦と融合。密室の二人芝居がどのように映像化されるのか期待大。

私はあまり三谷幸喜脚本があまりピンとこないというか苦手というか好きではないほうだと思います。
今まで何本かドラマを見ましたけど、どれも途中で脱落してしまったし。
最初っから最後まで見たのって『合言葉は勇気』ぐらい。ま、これって三谷幸喜にしてはダメダメのコケ作なんでしょうけどコレだけは好き。
なんだろうねぇ、なんで苦手なんだろうか。東京の、っつぅか演劇特有のわざとらしい会話っていうんですかね?
特別に何か面白いことを言ってるんじゃないけど、なんつーの?
「ホレ、ここよ!この、間&緻密に計算し尽された会話の妙味で笑いなさいッ!」っていうのがねぇ・・どうにもこうにも。
しゃらくせ〜んだよ、と(笑)。サブカル好きなインテリさん向けの敷居の高そうな空気も苦手だし。ま、思い込みなんですが。
この映画は”密室劇”ですから、役所公司と稲垣吾郎の会話だけで笑かすわけですわ。
なので映画始まってちょっとの間は「う・・ん、着いて行き難いなぁ」と。「ここは笑うところなのかなぁ・・?」とか必要以上に考えちゃって
見ながらオタオタしとったんですけどね。あとコメディーは試写室で笑いにくいのよ。誰も笑わないし。
ンでちょびっと躊躇しとったんですが、映画始まって30分ぐらいしたあたりからかなあ、
1ネタがボカンとヒットしたら「わ!!!これオモシれぇ〜〜〜!!!」と。ギアが入りましたよ、一気にね。
途中から誰よりも声高にワロとったもんね。「お国のために〜」のクダリとか特に。バッカバカしくって最高!この手のボケ大好き。
役所公司も、さすがさすがのプロ仕事で素晴らしいのです。あ〜、これ舞台でナマで見たかったなあ。
もっとノリノリで見られたんだろうに。面白かったんだろうなぁ、この舞台を実際ご覧になった方が羨ましいっすわ。
とても楽しかったです。でも皆が皆楽しめる映画なのかと問われるならば疑問かも。ええとですね、この映画が楽しめるか否かは、
・三谷幸喜の脚本が好きである
ってこと以上に、
・コメディーな稲垣吾郎を受け入れることが出来るかどうか
ってのが重要なカギのような気がします。久々に稲垣吾郎が演技してるの見たんだけどさ、
この人ってこんなにカツゼツ悪かったっけか?しょっぱな気になりまくりでしたよ。「スマスマ気分でやってんじゃねぇよ!」と。
んでも”いい顔(notハウメニ)”するんだわ〜。そして三谷幸喜が評するように”あの年で、ちゃんと作家の雰囲気もある”んですわ。
うんうん、実にいい顔してたなあ。なのでカツゼツとか途中からどうでもよくなってもうたけどね。
しかも最後の方の稲垣吾郎の台詞も染みるわ染みるわ!もぅ、特にどこが染みたかはバレたら恥ずかしいんですけど(笑)、
笑って、ラストはしんみりして。あとから稲垣吾郎が演じた役には実在したモデルがいることを知って、
そしてその人がどうなったのかってのを知って更にしんみりして。「戦争ってさぁ〜・・」とかいっちょまえに思ったりもしてみた。
役者の出演料以外にあんま金かかってなさそうやけど、私はとても良い映画だなぁと思いました。おしまい。




映画『シークレット・ウインドウ』(2004.9.8)

スティーヴン・キングの『秘密の窓、秘密の庭』を基に『ハイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のジョニー・デップを主演に迎え
描く戦りつのミステリー。監督は『パニック・ルーム』や『スパイダーマン』で脚本を務めたデビッド・コープ。
最後まで予測不可能な結末は、キングの原作とは異なる新たな衝撃。


え・・・・な、なにこれ・・・(ポッカ〜ン)。
きましたよ!『パイレーツ・オブ・カリビアン』で、全世界の女に「彼氏に望む職業:海賊」と思わせた男@ジョニー・デップの最新作ですよ!
オファーが殺到したろうに、その中から厳選に厳選を重ねて選んだ作品はさぞかし素晴らしいものだろうと期待してかかったら、
エ、エ、エ、エラいこっちゃ〜〜ッ。ワクワクしながら見てたら大怪我したわ。
まさか、いまどき「
妄想オチ(←ネタばれ)」とは!ぎゃっふ〜ん!!すってんころりんオナラプ〜(by徳弘正也の漫画風に)ですわ。
ジョニー・デップの役柄が「小説家」って時点でヤな予感はしましたが、まさか”そのまんま!”とは・・・。
この手のパターンって、『世にも奇妙な物語』含め今まで数え切れへんほど見たっちゅーねん。ほんまベタやな〜。
そういや、ついこないだ見た『箪笥』もこっち系やったし。デップ君よ、なんでまた今更こんなもんに?
ベタはベタでも、オトコマエやねんからベタにラブストーリー出とけっちゅーねん!メグ・ライアンとひっつきもっつきする系の。
ベッタベタな展開のストーリーでもそっちの方がよっぽど見たいわ。ヒュー・グラントの潔さを見習って欲しいもんだ。
まぁ役者やったらこんな役こそやりたいんでしょうかね。こういうクセのあるのって、演じてて楽しいんだろうし。憶測ですがね。
しかも演技派っていうか、幅が広がった気にもなるだろうし。スティーブン・キング原作ってのも魅力的なんかもしらんけど。
せやけど、これは好かん。「ミステリー」「サスペンス」「ホラー」でこの手のオチは、夢オチばりに好かんわ。
そんなん言い出したら何でもありやんけ。ほんましょーもな・・・とか思ったけど、実はさほど腹が立っているというわけでもなく。
なぜなら!!!!!!!!ジョニー・デップがとんでもなく全編めったくそにカッコいいからである!!!!!!!!!!!!(断言)。
こりゃ、ジョニー・デップのプロモだね。そう思ったら急に1800円の価値がある映画なように錯覚する。うん、それぐらいイケとるんじゃ。
いや〜、やっぱブラピといい世界で1、2を争ってる男は違うね。画面から溢れ出すハンサムシャワーの量がシャレになってへんで。
ツラといい存在感といい、あんなもん明らかに小説家ちゃいまっせ!演じきれてへんって、だってありえねぇっすよ!異常なカッコよさっすよ!
思わずジョニー・デップにも伝わるように英語で「KAKKOI〜☆」とか言うてまうぐらいっすよ!私はアホですよ!
何回も言いますよ、この映画のジョニー・デップはものごっつカッコいいっすよ!最高っすよ!
なのに・・・。しょっぱなからいきなり、
「どしゃ降りの雨の中、モート・レイニー(ジョニー・デップ)はモーテルの前に車を横付けにし、
異常な興奮状態でドアをけ破った。そこには彼の妻エイミー(マリア・ベロ)が浮気相手のテッド(ティモシー・ハットン)と一緒にいた。」
ジョニー・デップの妻が浮気をしとるわけだ。ンなわけないやろーーーーーーーーー!!!!!!!
あんなんと結婚しとって浮気するボケ女が地球上のどこにおるんやっちゅー話やで!この設定、説得力ゼロ。しょっぱなからめっさシラけたし。
しかも妻役の女優もビミョ〜やし、浮気相手役の男がコレまたアホそうなうえにブッサいくなんだわ。
ということで、しょっぱなから「そんなアホなことあるかい(ケッ)」と思いながら見続けてると結末でヒックリ返ってアラ大変な映画でした。
ま、ジョニー・デップ好きは是非。それ以外は・・・もっと他にいい映画はたくさんあるよ〜、『デビルマン』とかね☆(ニッコリ)。




映画『デビルマン』(2004.9.7)

神と悪魔の闘いを描いた日本漫画の傑作、永井豪の「デビルマン」を映画化したファンタジー・エンターテインメント。
実写とCGの見事な融合で神、悪魔、人間の闘いがリアルに描かれる。孤高のヒーロー・不動明役にはFLAMEの伊崎央登。
監督は『ビーバップ・ハイスクール』の那須博之。終盤にかけてのデビルマンとサタンの芸術的なまでの美しい闘いは圧巻。


映画『デビルマン』を見ましたよ。いやぁ〜どんな映画かお教えしたいのは山々なんですがね、
とってぇも楽しみにしてらっしゃる方もいるかもしれないから、なにもかもナイショで。この映画を見た感想は墓まで持っていく覚悟で。
気になるでしょ〜?!なら見ろ、そして私と同じ目に遭え!(号泣)・・・なんて意地悪しちゃいたいぐらいの
超ケッサクでした。
今年度ナンバーワン決定かも。『キャシャーン』や『キューティーハニー』や『NIN×NIN』なんて、
『デビルマン』の足元にも及びませんよフフフ。ああ・・・今考えたら、『NIN×NIN』の知念クンって実は名子役だったのかも。酷いこと書いてゴメン☆
ちなみに『デビルマン』は10月9日から公開されるそうです。・・・本当に公開する気でしょうか?もう覚悟は出来ているのでしょうか?
東映はアレで本当に良いのでしょうか?試写会が終わった後、エレベーターの中で「いや〜、泣けたわ・・・ある意味」と、
悲しそうに呟いていらっしゃった原作ファンと思われる男性の一言が耳にこびりついて離れません。
まったくその通り、私も映画を見ていて眼が骨折しそうになったのは初めてです。
何でだろう・・・・?誰が?何のために?真剣に制作者サイドに問いただしたいよ。何がどうなったらあんなことになってしまうのか?
ぶっちゃけ、「人間は庇護るにたるべき存在か」なんてことより、もっと真剣に考えなければならない議題はこっちですよマジで。
これは伊崎兄弟だけのせいじゃないよ。しかしFLAMEファンの方がこの映画を見た暁には、きっとこんな替え歌を涙ながらに熱唱するに違いない。
「♪誰も知らない、知られちゃいけ〜ない〜、『デビルマン』の主役が誰なのか〜 ・・・」。




コンサート『w-inds./w-inds."PRIME OF LIFE" Tour 2004』(2004.9.4)