2005年6月の日記


『マダガスカル』
『フォーガットン』
『ホステージ』
『逆境ナイン』
『美しい夜、残酷な朝』
『ひとまず走れ!』






『ドラマ/負け犬が語る!2005年春クールの負け犬ドラマ総決算!』

わおーん!「負け犬」ですってよ、奥さん!ぷーーっ、リヤルの世界じゃ恥ずかしくってもうクチに出せやしないよね。既に死語の世界って感じで。
でもTVドラマ界ではまだまだ花盛り☆ってことで、いわゆる「負け犬ドラマ」が猛威をふるった2005年春クール。
ご存知アタシャ負け犬中の負け犬ってことで、こりゃぁワシが見ずして誰が見るべ?なんて頼まれもせんのに率先して視聴。
そして総評でもしようじゃないか、偉そうに。え?別に偉そうにしてもいいよねぇ?だって私みたいな女のためのドラマでしょオホーホホホ♪
さぁて、どのドラマが“キング・オブ・負け犬”の称号を欲しいままにしている余を満足させてくれるかのう?
左団扇で全話見たのは『曲がり角の彼女』、『anego』、『汚れた舌』の3本。ちなみにどれか1本でも見たのかなぁ、当の酒井順子女史は・・・。

『曲がり角の彼女』
初回見てボー然。「なんだこりゃ?“負け犬ドラマ”を謳ってるくせに、もしや脚本書いてんのは男かよ?!」なリアリティの無さ。
負け犬視聴者が共感出来ない負け犬キャラが主人公って・・・。矛盾してんじゃん、そんなの既に「負け犬ドラマ」じゃないし。
33にもなって初めてガードルを買う女と、それを見て嘲笑う25の女。「ぷっ、さすがオバさん!」みたいな。え?これってどこの星の25歳?
他にも初回から25歳女(釈)が33歳女(稲森)を侮蔑するようなシーンがてんこもり。でも稲森に同情出来んし釈にも腹が立たないのな。
腹が立つどころか、「そんなん言うてる自分も既に25やん・・・」とシラケちゃうあたりがですね、どーにも見ててノレなかった要因かと。
どっちのキャラにも全く共感出来んかったしね。なんだったら、これを見て「共感出来ない!」という感想を書いてる人にワシャ一番共感したわ。
っつーか、稲森のキャラどないよ?!頭弱そうな文字が並んだネタ帳に萎えたのはさておき、初回ラストで稲森と釈が罵り合いをするのね。
で、稲森がブチ切れて釈に「化粧直しが10分で終わっちゃうような、その若さがイライラすんのよ!(激怒)」とか言っちゃうの。おい待てコラ。
こんな女を、“代表的な負け犬のモデルケース”としてTVドラマで描かんでくれよ頼むから。こんなもん負け犬がどーこー以前に、
稲森自身の人格にむちゃ難アリやんけ。まるで「負け犬は常に若さに僻んでます」みたいな。万が一でもドラマとごっちゃにされたら迷惑千番!!
第二話では「負け犬VSギャル(ってほど若くないけど)」の徹底比較として、「負け犬は合コンで年齢が言えない」ってのもあったんですが、
んーっとによぅーー、どこぞの世界の合コンにさぁ、25にもなって自己紹介の時に名前の次に年齢を元気良く発表するバカ女がいるよ?!
「三原なつみ、25歳ですっ!」って。隠せよ!いくらフィクションのTVドラマの、しかもコメディーだからって「ありえない!」にも限度があるだろが。
合コンにおいてはなぁ、「まだ25」じゃなく「もう25」なんだよ!チッ、この脚本書いてる男は童貞やで。
と思ったら結構いい年した女らしい。驚き。
そんなこんなで「負け犬の描写に全く共感出来んし何もかもありえないし二度と見ないであろう!」と初回を見て確信したんですが、
最後まで全部見たらネタになるかも?というイヤラしい考えがムクムクと(笑・まぁでも結局ネタにならんかったのでここでUPするんですけどね)、
そこから毎週ウダウダ見続けてたらアラびっくり。このドラマってば大胆にも途中であっさりと方向転換。
「負け犬VSギャル」の物語から、「2人の男の間で揺れ動く女心を描いた、ごく普通のラブコメ」にシフトチェンジしたのであ〜る。えええええ〜?!
それって負け犬というキーワードがさほど必要じゃないような気が?!だって主人公が28歳でも成立するよね?!趣旨変わってない?!
「ラブコメ」の中でもまず最初は「おっさんとの不倫パート」からスタート。元々稲森は伊原剛志と不倫中という設定でして。
ま、そのキャラ設定からしてワシャ気に入らなかったんだけど。だって不倫はキライやもん。完全に独断と偏見で言い切ってしまいますけどね、
ええ年こいて結婚もせずに毎週何本ものTVドラマを欠かさず見てるような負け犬は不倫が嫌いですよ(キッパリ)。
だって、妙にプライドが高いから他人の男なんて欲しがらねぇし不倫するような度胸もないし、なおかつドリーマーな女が多いんだもん!
だからそんな負け犬は不倫が嫌いだし自分もしないし出来ないの。そしてこんな負け犬とその予備軍こそが今一番TVドラマを見てる客なわけだ。
なので主人公が不倫してるなんて言語道断。
と思ったかどうか分からんが、このドラマでは途中、稲森も断腸の思いで伊原と別れたのな。
でも釈に言われたの。「千春さんは我慢しすぎなんですよ!」。それを受けて稲森は、「その通りだわっ!アタシ我慢するのやめる!」。
ほう?じゃどうすんの?と思って見てたら、決意を新たにした稲森は我慢するのをやめて猛ダッシュ、
そして再び別れた不倫相手の胸の中に飛び込んでいったのであった。愛ってステキ。って、待てーーい!それは我慢せぇよ!!(笑)。
「あまりにも!」の連続でコケっぱなし。シリアスシーンもコメディーかよ。な〜んて言ってたら!「おっさんとの不倫パート」終了。
今度は「金持ちで年下イケメンとのラブアフェアパート」がスタート。うはは。このドラマの要潤って韓ドラに出てきそうなキャラやなあ(笑)。
そして、この瞬間にワシの中で確変が。あら?なんなのコレ。ちょっと面白くなってきたじゃないの!特に道端でのチュウ最高でぇ〜す!!!
大きな声で言えないんだけどさぁ〜、前々から私、「実はカナメっていいかも・・・☆」な〜んて見直してたとこなんだよね!きゃっ!!
いよッ、待ってました!稲森と要の胸キュンシーンでさ、ナイスタイミングで流れるのよ。「♪言葉に〜、ならない〜」って。これが良い曲でさぁ。
「ココ!今日の見せ場はココやで!(必死)」と言わんばかりに毎度ものごっつ分かりやすいシーンで流れてきたので少々笑えましたが、
要潤の前髪がこんもりしすぎて横から見たらリーゼントみたいだし、前から見たら頭デカすぎマッチ棒のようなバランスの悪さも少々笑えましたが、
まぁなんだかんだで後半の数回は結構良かったです。初回に比べたら信じられないぐらいマシでした。いやはや見事な追い上げでしたわ。
しかもこの手のって何かしながらテキトーに楽に見られるからイイよね。『T&D』と違って、別にワンシーン逃したところで何の支障も無いもん(笑)。
だからそこそこ受けたんですかね。初回終わりで「視聴率が良かったらしい」と聞き、「マジでぇ?こんなもんを誰が喜んで見てんだろ?
まぁ負け犬以外の、30以下の女とか既に結婚してる女とか男とかが高みの見物って感じで気楽に楽しんでんだろな〜」なんて思ったんですが、
でも蓋を開けてみりゃ結局これって「負け犬ドラマ」っていうよりも、「ホテルという職場を舞台にした切なくもあり笑える普通のラブコメ」でしたよね。
“曲がり角”というのも、「人生の分岐点」という意味ではなく、「角(困難)を曲がった(越えた)ら、運命の人(要潤)に出逢えた」っていうさぁ、
全部を見終わった後のイメージは、このドラマのラストシーンにこそタイトルの“曲がり角”という言葉の意味が近かったように思いました。はい。

『anego』
初回では、負け犬視聴者が主人公の負け犬キャラに共感出来る度合いで言うと断トツだったであろう『anego』。ちゃんと「負け犬ドラマ」だったし。
第一回目の最後のシーン、桜の下で新入社員の頃を思い出しながらたったひとりホロリと涙を流してしまう篠原涼子。
「あれから11回も春がきたけど私は何も成長していない」とか何とか。もー、痛くて痛くて。もっと軽いノリのドラマかと思ってたのに予想外。
そしてこれらのモノローグこそがこのドラマ最大の売りでありであった。何話だっけ?「私達はいつも矛盾している」なんてのも良かったなあ。
でね、これらがあまりにも心に染みてくるもんだから、「あぁ、分かるなぁソレ・・・」なんて自分とカブっちゃってもう大変!
そう思った瞬間から坂道を転がるようにどんどん痛い視聴者になっていった私・・・(微笑)。
ベテランでもなく小娘でもない実に中途半端な年齢かつ存在の自分ともカブっちゃってさぁ、見てるうちにどんどんどんどん何時の間にか、
自分と篠原涼子がカブってくる、なんだったら「私=篠原涼子」とまで錯覚しちゃったりなんかして☆
え?そんなずーずーしいこと考えながら見てたのかですって?ええ、そうよ。悪い?妄想はね、するだけなら無罪なのYO!←開き直り
そしてここからが重要。そんな篠原涼子に惚れてくれるのは、イケメンアゴナガ新入社員の赤西仁。どーーよ、この設定・・・(ニンマリ)。
な?一回りも年が離れてる、しかもあんな可愛い子ちゃんが「報われないけど実は頑張ってる私」をいつも密かに見ててくれて、
しかも惚れてくれるっつーう夢物語よ。でもワシだってそうそうバカじゃないから何でもかんでも夢物語に無条件でハマれるわけじゃない。
例えば寺島しのぶにおける松本潤や、財前直見における松本潤じゃダメなの。製作サイドが負け犬視聴者に気を使ってるのがあからさまだし。
それに見てて、「いくらなんでも松本潤がアレを好きにはならんだろ・・・」と、どーしても悟っちゃうから夢が見れんのだ。
しかし!篠原涼子は違う。「いくら30過ぎてても篠原涼子だったら10以上年下の赤西仁だってさすがに惚れちゃうよね?かもしれないよね?」
な〜んて
門戸を広げてくれて、めちゃめちゃ夢を見させてくれるのだ。さて、ここで再び登場するのはさっきの方程式ですわ。「私=篠原涼子」。
そしてその後に直結するのが「篠原涼子=私→私に惚れる赤西仁」。どーよ?これよ!妄想ビックバン2005!この図式、素晴らしいじゃねーか!
これ!アッシが夢中になって見てたのはこういう理由っすわ!しかも“自分が赤西に猛プッシュして好きになってもらった”んじゃなくて、
“向こうが勝手に好きになってくれた”という都合の良さ!しかも己のチンケなプライドは保ったまま。ウハハ!これぞDREAMドラマの真骨頂!
特に4話で、駆けつけた赤西と道端で抱擁シーンとかね。よう出来たドリーミンババァ向けの少女漫画やで。思い出すだけで、アヒヒっ☆
だが、しかし。幸せな時はそう長くは続かなかった。さっきも言った通り、あくまでも「私=篠原涼子」なのね。
なのにさぁ、6話あたりから「え?私ならそんなことしないよ!(激怒)」ってことを篠原涼子が勝手にどんどんやっちゃったのよね。
勝手に、ってのもおかしな話ですが(笑)、んでも「私なら昇進試験の前にそんな用事で出て行ったりしない!」とか、
「私ならあんな風に突然自分からプロポーズしない!」とか「その後すぐに京都行かない!」とか、篠原涼子のやること全てにイライラしちゃって、
気がつきゃ「私=篠原涼子」の図式が歪になっていった挙句、崩壊・・・。「なんじゃこりゃ?!奈央子に全然共感出来ねー!(ケッ)」っていう。
いやぁもう『anego』を見てる最中の、ワシのちゃぶ台ひっくり返しっぷりは凄かったですよ(笑)。尋常じゃない怒り方、「許せねー!」みたいな。
だってちょっと前までアレは私だったわけですからね(笑)。途中からもう私じゃなくなっちゃった途端にシラけたねぇ。
ま、他のドリーマーじゃない負け犬さんや原作ファンや中園ミホはもっとしょっぱなからシラけてたと思いますが・・・(微笑)
んで9話で唐突に軌道修正して、「ありのままの奈央子さんが好きです!」なんて今更赤西がプロポーズしたってねぇ。もう遅いよアンタ。
「きゃぁぁぁ最高よおおお!!」とまで行かず、「あー、良かったね。ところで赤西かっこええ。モンゴルロケあるの?」とか、その程度。
せめて最終回では駅で別れる寸前、ぐいっと手を引っ張って強引に抱きしめチュウの一発でもかましてくれたらまだ救われたものの、
なんだかよく分からん微妙な関係のままノンビリ終わっていってハッピーエンドを気取られてもよぉ。「ありえねー」の一言でバッサリですわ。
ものの見事に途中から迷走したね。中途半端に原作を重んじて加藤雅也との不倫エピソードなんて無理やり挿入する必要はなかったし。
原作通り不倫エピソードを柱にするなら、赤西仁のあのフューチャーっぷりは過剰。ま、色々と大人の事情もあったんだろうけど、
原作者と脚本家と局の思惑と視聴者の願望が入り混じり無理に調整しようとした結果、主人公のキャラクターに破綻を来たした『anego』。
今となっては「負け犬ドラマ」っていうよりも、「赤西仁のプロモーションビデオ」でしかないような。あ〜あ。
余談ですが、7話終わりで他の人の感想を読もうとはてなダイアリーで検索したら、「ビックリしたぁ。あんな年になって結婚出来てなかったら、
あれぐらい焦るのね恐いって思いました。私は絶対に30までには結婚しよっと!負け犬にはならないぞ!」と書いていらっしゃったお嬢さんが。
ほら!ドラマと現実をごっちゃにするやつがいるじゃねーかよ!もーーっ、迷惑千番!!(涙)。

『汚れた舌』
キャストなんてどーでもいいの、やはりドラマは脚本命!ドラマの「軸」は脚本だ!と毎度おもっくそ痛感させてくれる内館牧子。
あたしゃそんな牧子が大好きなんですが、やはり今回もその思いは変わらず。さすがだ。牧子はやっぱ「やることなすこと早い」わ。
ようやく時代が牧子に追いついた。今このタイミングなら2年前の『年下の男』でちょうどええもんな。
恐るべし!時代を超越する内館脚本。否、時代を超越というよりも、いつの時代も牧子の言いたいことはひとつ。何も変わっちゃいない(笑)。
しかし今回はスポットの当て方や描き方がいつもより少しだけ違っていた。そしてそんな牧子の想いが演出側とは少々ズレていたんじゃないかと。
各TV局が負け犬に贈るドラマはどれもこれも優しい。『曲がり角〜』も『anego』も負け犬にチラホヤしてくれた。
「今まで運命の人に会わなかっただけ。30過ぎてからこそ本番!運命の人(もち男前)やお金持ちと出会えるかもよ☆」という他ドラマと違い、
牧子だけは「結婚なんてしなくていいと調子に乗ってる負け犬をギャフンと言わせてやる」とな。そしてワシは思いっきり「ギャフン!」って言ったさ。
いや、途中までは大声で笑ってたのよ。「ギャハーハハ!!お花畑に牧瀬!!いつのまにーー!!(爆笑)」なんて。
せやけどさぁ。飯島直子の母役・松原智恵子抄が死んでからというものの、急に恐くなっちゃって。ブルブル。牧子ってばピンポイント過ぎるよう。
「うひゃひゃ〜適当に好きな仕事をして休みの日には好きなやつとヘラヘラ遊んで今が楽しけりゃイイわぁなんて毎日調子に乗ってたら、
ある日思わぬことで仕事で躓き、いつまでも変わらずにいてくれるものと思い込んでいた家族に死なれ。そして我が身を振り返れば男はいない。
自分で選択し結婚しなかったわけだが、分かっちゃいたがまさかこうなろうとは。え?気がつきゃ私ひとりぼっち?ギャアアア!!」っていう。
この千夏って女のキャラ設定、めっさ恐い。
ここまでビビってるのは、たぶんワシが、牧子が言うところの「ギャフン対象者」だったからだろうけど、
いつしか、何の「軸」も持たないまま根拠無き自信に満ち溢れていた飯島直子演じる千夏というキャラクターに呑みこまれそうに。
呆然と夜中にひとりブランコに乗って酒呑んで酔っ払ってブランコからずり落ちて。惨め。あんなにもキラキラと輝いてた日々はどこ。
信じていた幸せなんて虚構だったのね。30過ぎてこれに気がついた時、女ってどうなるの?当然、遺骨を抱いてダイブするしかない!(嘘)。
もー、恐くて恐くて。急に色んなことを考えたTHE☆単純ちゃん。だって「軸」だってあるようで無いような気がするし学校ないし家庭もないしぃー、
教えて。このまま年取ってワシひとりでどうやって生きてくつもり?その頃って年金も貰えないっぽいよね?子供もいないよ?考えただけで恐ッ!

い、今すぐ誰か私と結婚してくださーーーーい!!(号泣)
・・・と、誰彼かまわず足元にすがりつきたくなるぐらいの(笑)。
いやぁ恐かった。しかし牧子がこのドラマで描いた恐ろしさは、結婚してる人やちゃんと「軸」がある負け犬には今ひとつ伝わり難かったのでは。
しかしワシは懲りた。もう調子に乗りません。ちゃんとします(何をだ)。ううっ、ワシャこんな恐いドラマは初めて見たわ〜。・・・と、
同じような負け犬OLに言うと、「違うの。最初のうちにもっと千夏に眼を向けさせてりゃ、共に堕ちて行く恐さを共有できたのにぃ〜」。なるほど。
確かにな。最初からずっと見てても全然他人事やったもんな、あの女。どうなろうが知ったこっちゃないっていう。
千夏って主人公のわりにはワシ及び視聴者の注目度が激低かったし。そしてついでに言うならきっと同じような展開でも相手が藤竜也ではなく、
「学生時代から付き合っててそろそろ結婚かな?って頃なんだけどお互い仕事もあるしぃ〜、今アタシは仕事がノリに乗っててぇ〜、
結婚するタイミングも合わないしぃ〜彼のほうは仕事やめろって言うんだけどねぇ〜とか言ってるうちに女が仕事で躓いて、家族に死なれて、
いざ男にすがろうとしたらそっちにはもう別の若い女がいて・・・」みたいな設定の方が恐さが身に染みて良かったかもなあ。
だって藤竜也って存在もある意味時代を超越してるしさ。耕平は一番損してたね、地味に。みっちゃんは一体なんだったんだ。拍子抜け。
とまぁ「負け犬ドラマ」は牧子の超得意分野ですが、今までのように「結婚したがってる女」がどんどん壊れていく過程を見せてくれた方が、
酒井順子の本でいうところの“負け犬”視聴者は、まさに対岸の火事を眺めるようにもっと楽しめたような気が
もー、こっち側にスポットを当てないでくれよ。あんまイジめないで。だってアッシみたいな女こそが牧子の熱烈なファンなんですのよ?!
結局のところ、負け犬視聴者が主人公の負け犬キャラに全く共感できないどころか一切の興味も沸かないまま、
最初はサブキャラの言動を面白がって見ていたものの、途中から興味がない主人公にスポットが当たり始めたのでツマんなくなって見放した、
そんな寂しい結果で終わったような気がする『汚れた舌』でした。
そう考えりゃ3本とも全然「負け犬ドラマ」じゃないよな(笑)。



6月21日の日記『ライブ/B'z LIVE-GYM 2005 “CIRCLE OF ROCK”』
サブカルを語るにはメジャーを知ってこそ!ということで、常にドメジャーど真ん中を突っ走るB'zのライブに行ってみましたよ。
ご存知の通り、わしゃベタな「JAPANっ子ちゃん」なのでB'zのCDは買ったことないし曲も超有名なシングル曲ぐらいしか知りませんけど、
身をもって調査した結果「長年売れてるアーティストのライブは、ちゃんと選曲が『分かってるね!』だし楽しい」に決まっているので
チケット代が7000円もしたけど惜しくないさ!でも高い!高くないさ!妥当さ!とオノレに強く言い聞かせながら神戸ワールド記念ホールへ。
ここに来るのはV6カウントダウン握手会以来かな?到着し早速ファンチェック。へええ。なんだか普通の人が多いなあ。おとなしめのOLさん。
バブルの残党や、「稲葉のカラダを狙ってます☆」みたいな水商売オーラ全開なネエちゃんがもっとたくさんいるかと思ってたのに全然ですよ。
男女比は7:3で断然女の方が多い。そしてカップルも多いなあ。あとは薔薇が咲いたり炎燃え盛ったりしてるロックTシャツ着てる男や
長袖のチェックのネルシャツの袖を切ってノースリーブにしてチョッキみたいに着てるB'zコスプレ系の男ね。リトルよっちゃん系。
男はメガネ率高し。しかもメガネロックの人たちが好んで着用する「縁が太くて特徴があるメガネ」ではなく「シンプルな銀縁メガネ」ばっかし。
どっかで見た?と思ったら、洋画に出てくる、少々間違って描かれている日本人サラリーマンに似てる男が多いような。
ステージはアリーナのセンターにどでかく組まれた円形ステージ。ジャニーズ以上にジャニーズっぽい。ダーンとSEがなったらスタアの登場だ。
ステージ床下から登場するのかと思いきや、B'z様はアリーナの客席通路に登場し歩いてステージへ。って、プロレスラーかよ!!(爆笑)。
客はドドーーっと通路に押し寄せて、ちょっとでもB'zに触れようと手を伸ばす。うおお。さっきまで大人しかったのが嘘のよう!
「稲葉さーん!」。濃い浅葱色の上下スーツで登場した稲葉浩志めがけて狂ったように叫ぶ女ども。
「松本ー!」。呼び捨てかよ。「まっちゃーん!」。気安いな。そんなこんなで主に男から声をかけられている松本孝弘。今日もライオン丸。
そしてそれらを眺めながら私は呟いた。「よし!じゃ、今日の1曲目は『太陽の
Komachi Angel』からいってみようか!(ニッコリ)」。
しかし思惑通りにいかぬのが世の常。無情にも、どうやら先日ニューアルバムが発売されたばかりだったらしく1曲目から全く知らん曲。
次も知らん曲。次も。その次も。またその次も。・・・ふっ・・・ユーライヤーライヤーもう信じられナイヤー。←言いたかっただけ
しかーーし!これが噂のB'zマジックとでも申しましょうか。初めて聞いた曲なのに、なんとなく今までにどっかで聞いたことある曲っていうか
正直、B'zの曲は全部どことなく似てるので「知らねーよプン!」とはさほど思わんかったのが功を奏し、そこそこ楽しめたわ。
なんだかんだで45分ぐらい全然知らん曲が続いたあたりで仕切りなおし、稲葉さんが歌いだした。
「♪夕焼けの〜街は〜激しさを〜」。
うわ、これ知ってる!
うををを!!マジっすかー!?長いこと生きてたらええことあるわ。まさか!まさかホンモノの『ALONE』が聞けるだなんて!(ジーン)。
私と同世代の女なら分かってくれるはず。死ぬほど聴いたよね?90年代の合コンで男がこぞって歌ったド下手な『ALONE』。
「・・・ちっ、また『ALONE』かよ・・・」とウンザリしたあの頃。確か第一興商の映像は、「白TシャツGパンに黒革ジャンを着た男がバイクに乗ってて
途中で自分の彼女が腕の中で死んでいく」云々っていうストーリーだったような。最後に「ロケ地・横須賀」みたいな。
当時からB'zに興味がなかったワシは、一般人の歌で『ALONE』を知り、そして仕方なく覚えた。なのでごっつ下手な『ALONE』しか知らんのや。
しかし!これを見ろ!そして聴け!なんちゅー歌のウマさ!(何と比べとんねん)。
それにしても稲葉さんってスタイルが良いなあ。足なげー。だからアンプに片足をかけて「イエーイ」とか言うポーズも様になってるし。
でも不思議だわ、何故か私までもが素で「稲葉さん」って「さん付け」してしまう。まるで「稲葉浩志」ではなく「イナバサン」という固有名詞のよう。
ミスチルの桜井和寿がいつまでも「サクライサン」という固有名詞かのように皆から「さん付け」で呼ばれているかの如く。
いや、そんなことはどうでもいいわ。とりあえず『ALONE』。とにかく『ALONE』。うっとぉしい思い出しかない曲だけど、めっさ嬉しい。
すると更にワシを煽るように、ここから怒涛のヒット曲コーナーの始まりさ!
『ALONE』に続き、「♪うんたら〜〜」。えーっと何だっけ?これ知ってる。むっさ知ってる。だって毎週聞いてたし。うんうん唸りながらサビを待つ。
「♪手を〜つぅな〜いだら〜行ってみよお〜」。「知ってる!木村が美容師のドラマの主題歌やーーーーーーー!(感涙)」
『ビューティフルライフ』と言えや。ちなみに曲名は『今夜月の見える丘に』っていうらしい。う〜ん。まさに「歌は世につれ世は歌につれ」ですよ。
懐かしいわぁ〜。最終回は海辺に美容院を建てたっけ。サーフィンしてから散髪だっけ。常盤って病気をいいことにワガママ放題だったよな。
そういや当時は「昔の彼女役」と言えば小雪だったっけ。な〜んて「全く歌につれてない世」を思い出しつつご満悦。
他には「♪とぉ〜びだしゃ〜いい〜」。「知ってる!かつてSMAPと呼ばれた男・森且行が出てたポカリスエットのCMソングやーー!」とか、
あと、これまた下手なカラオケでしか聞いたことがなかった『love me I love you』もホンモノが聴けたのは嬉しかったなぁ。
他には『ねがい』『juice』『IT'S SHOWTIME』『愛のバクダン』とか。OHモーレツ!ヒット曲コーナー命!気がつきゃ手拍子しながらノリノリですよ(笑)。
もちろん盛り上がってんのはワシだけじゃなく、それ以上に会場の熱気ムンムン。上から見てたらアリーナ席からうねるように湯気が。ひいい。
稲葉さんが水をクチに含み、プーッと噴出すと客席から我先にと無数の手が伸びて。まるで教祖の聖水をねだる信者のよう!
そしてアンコールラストで「♪ウルトラソウル!ヘイ!」ゆうて終わり。どうだよ。マジ最高。B'z最高。バックバンドもバカテク野郎揃いで音良いし。
稲葉さんは言うまでもなく、TAK松本の職人芸も天晴。B'zのライブはええなあ。ほんまB'z最高。っていうか、ヒット曲って最高や。
いや〜、曲ってさぁ売れてるかどうかが大事ですよ。要はヒットしてるかどうか。コンビニでどんだけ流れてるかってことが重要☆
と、ついうっかり全音楽ファン及びB'zファンをも敵に回す発言をしちゃうところでしたが、
まぁ若かりし熱血時代と違いましてワシも落ち着いたし、「売れてても、あんなものは認めない!」というスタンスから、
「私は好きじゃないけど売れてるってことは何か理由があるはずだ!」となり、
「その理由と魅力が何なのか、ぜひ知りたい!」な今日この頃ですので足を運んでみたわけですが、何となくその理由は分かったような気が。
楽しかったし面白かったなぁ。ライブ終了後には誰しもが「そりゃB'zって売れるはずやわ!」と思わず膝を打つ、そんなライブでございました。




映画『運命じゃない人』
出た、777大フィーバー。こりゃオモしれえ。間違いなく今年今まで見た映画の中でベスト5には入るね。なんだったら3にも入れちゃいたいぐらい。
面白い。そして巧い。見てる間に何度か「うまいっ!」と膝を打ちそうに。こういうストーリーテリングは大好き。ゾクゾクしちゃう。
と、あまりにも言い過ぎると期待させちゃうのでアカンやめとこ。この映画は全然面白くないですよ。否、ちょっと面白い。わりと面白い。ぐわー。
メジャーな役者が全く出演していないので今ひとつ重い腰が上がらんかったんやけど、どうにも試写会があった日が暇でやることなくて(笑)、
んで時間潰しのつもりで行ったらアラびっくり。あっ、でもあまり期待しないで。ほんの少しだけ面白い映画です。だから・・・見ちゃいなよ☆
たぶん今頃日本のどこかでタランティーノ云々言われまくってらっしゃるであろうこの映画の監督さんは同時に脚本も手掛けておりまして。
しかもこの人が若いんだ、1972年生まれってよ。名前は内田けんじ。しっかり覚えておかなくちゃ。わー。なんか嬉しいなあ。
海外で賞も取ったし国内でもスマッシュヒットぐらいしてくれたらな。そしてお金が集まってすぐに次の作品に取り掛かって欲しいなあ。
早く次の映画が見たい。別に映画じゃなくTVでもいいよ。たまにはTVドラマの脚本も書いてくれんかな。なんとも要求の多い女だこと。
追伸。本日の「思わぬ拾い者」は山中聡。こりゃイイで。自他共に認めるヒゲオ好きの貴女のために生まれてきたような男です。断言!

映画『リンダリンダリンダ』
小出恵介の出番はあんだけかよ?!おっほん、それはさておき私は『リアリズムの宿』で一目惚れ(?)して以来、山下敦弘監督が大好きでして、
なんでしたら同じく登場人物が男2人ってことで、この監督に『ファンタスティポ』を撮り直して欲しいぐらいなんですけど、
でも・・・撮り直したのを見たら全国のヲタが怒り狂うであろう・・・。ってーぐらい、なんじゃい?このスクリーンいっぱいに広がる泥臭さは(笑)。
女子高生ですよ?4人でバンドですよ?岩井俊二や矢口史靖や今関あきよし(ダメ?笑)の爪の垢を煎じて飲ませてやろうと思ったけど
手元が狂って顔面にブッかけた、みたいな。って、わっかんねー。でもね、画と臭いがツボでクセになりそう。
ゆうても登場人物は今をときめく女子高生なのに、キラキラ〜〜ッ☆ミ ルラ〜ン☆ミ フワフワ〜☆ミ みたいな感じが一切ナッシン!
映画やTVの世界お得意の、“男の妄想の世界にのみ生息する女子高生像”ってのがあるやん?あれと最も遠いところにいる女子高生なんや。
「キラキラ」っていうか「ギラギラ」。「ルラ〜ン」っていうか「ムア〜ン」。「フワ〜」っていうか「グヲ〜」。濃い!だからこそ青春を感じちゃったりして。
え?おいおい、青春ってこうだろ?女子高生だった頃のことを思い出してもワシの周りには全く紗幕なんてかかってなかったっつうの!ぺっ!
でもちゃーんと前田亜季も香椎由宇も可愛くて、ペ・ドゥナちゃんの『リンダリンダ』にもちびっと胸を熱くさせてしまった。
そして私には無理ですね。最後に流れるのはモチロンTHE BLUE HEARTSですねん。それ聞いたら悪口なんて言えますかいな(笑)。
しかしピエール瀧はどこにでも顔を出すなあ。カメオ俳優が本業みたいになってるやん。えへっ、でも好き。どないやねん。

映画『戦国自衛隊1549』
スクリーンでは喧々諤々、江口洋介と鈴木京香と生瀬勝久があーだこーだ言っていた。「あら?これって『新選組!』繋がりやん!」。
どうでもいい話でしたスイマセン。しかしこういうのって結構嬉しいのよオホホ。
さて。こちらの映画がどんなお話かと申しますとですね、ご存知の通り「自衛隊が戦国時代にタイムスリップ」するですな。ンまぁ大変。
でも本当に大変だと思ってるんでしょうか、江口洋介は。自分の口から飛び出すのが自分でも認めたくないような珍台詞の嵐っつーことで、
どちらかというと仕事でそんなことを言わなきゃならないことの方が大変なように見えました。ふっ。タイムスリップより大変な台詞ってどうよ。
そういやこれって自衛隊が協力してるんでしたっけ。これといいTBS『夢で逢えたら』といい・・・自衛隊って・・・(微笑)。
ちなみに私は原作を未読でございましたので、「あ!実はそうなんだ。へー。」なんて純粋に驚いてみたわけですが、
でもさぁ、この手の映画って洋画ならまだしも邦画でですよ、この設定をすんなりと受け入れて心の底から楽しむってーのは難しいよねえ。
「ありえない!」とは言いませんが・・・激ツマらんかったわけじゃないけど・・・まぁそこそこっていう。
しかし強烈にインパクトのある設定なので、江口洋介が忘れても私だけはこの先も永遠にこの映画のことを覚えていることでしょう。
そういや北村一輝が出てました。んっとにこの人はどんな役でも難なくカッチョ良いオレの味に仕上げますなあ。お見事。
唯一の若手として中尾明慶が出演していたのですが、ビビりまくりましたよ。この人は一体どうしちゃったんですかね?
もしや別人ですか?現代劇では感じたことがなかったのに、あまりの超ド下手糞っぷりにボー然。大根ボー読みマシーンかってぐらい。
きっと時代劇が合わんのだろう可哀想に。ズラを付けたら「愛嬌のあるブサカワ」から「ただのブス」に。うわー、なんたることだ。
こんなことならこの役は浅利陽介にやらせたら良かったのに。そしたらまた『組!』が(略)。



6月19日の日記『コンサート/Looking KAT-TUN 2005』

うえええ。勝てん、勝てんなぁ。
・・・ジーっ。ちょっと冷静になって見てみよう。ありゃまもう。「ま、こんなもんでええやろー」みたいな。めっさ傲慢なコンサートやんけ。
こないだの横アリと内容はほとんど一緒なんだけど、でも1回しか見てないのに何故にここまで既視感が?!おざなりな構成にベックラ仰天。
セットも地味なら特効もやや抑え目、いかにもチャチくて金かかってなさそう。まぁ追加公演ですからしゃーないんですかね。
開いた口が塞がらないほどのゴージャスを見せ付けられた『海賊帆』で金を使いすぎたので回収するための全国行脚と考えたら納得なんですが、
個々のソロは良かったけど、それにしても途中ダラダラしかも「これ!」って目玉が見当たらず。ってーか流れちゃってて勿体無いとこもあったし。
大好きな『Le ciel』が非常に雑な歌われ方をしたのも気に入らねえ。たぶん今日の公演で何をやってたか1週間もせんうちに忘れそう。
普段タダで彼らをTVで見てる人が金を払ってわざわざ会場まで足を運ぶわけですよ。ならもっと“生”を演出で“調理”して欲しいやん。
例えば・・・彼らがレタスだトマトだキュウリだとするとだね、金払ってんだからせめて「シェフの気まぐれサラダ」ぐらいのもんは欲しいわけだ。
しかし今日のこれは明らかに「野菜スティック」。切ってグラスに刺しただけ。あと横にちょこっとケチャップとマヨネーズが、っていう。
なんちゅー手抜きな。名倉かよ。まぁでもせっかくだし食べてみようかな。パクっ。
うめぇ!これが実に美味なんだわ。
どこぞの一流「シェフの気まぐれサラダ」なんかよりよっぽど美味。美味すぎる。シンプルに素材の味だけで勝負した結果・・・・圧勝!!!!
うえええ。勝てん、勝てんなぁ。特効だぁ?いるかンなもん。見てみろや。今のKAT-TUN自身が特効以上にスパークしっぱなしやっちゅーの。
小細工無用、素材の味で勝負。今のKAT-TUNにはそれが出来るし、2時間それだけで客を充分に満足させることが出来る。
ハンサム「どやーーー!!オレらがKAT-TUNじゃーーーー!!!!!」。豚「うぽお!!!これが生KAT-TUNかーーーーーー!!!!!」。
終始、圧倒されっぱなし。全身、追い風に膨らんだシャツで勢いづいてるグループは、だから強い。コイツら調子乗ってるとか言った時点で負け。
迷いゼロ。もー、強い強い。勢いがあるって凄い。だから強い。だから傲慢に見えて当然。そして傲慢って素晴らしい。有難く受け入れたしな。
言うなれば、「着飾らない、白Tシャツ一枚のオトコマエ」っていうか。オトコマエってさぁ、あんま着飾らないじゃない。だってオトコマエだから。
「オレ別にこれで充分だも〜ん」っていう。あの傲慢さね。このコンサートは、あの傲慢さに似てるわ。シンプルイズベストかつ無敵なのよ。
例えKAT-TUNに興味が無い客(あ、私ね。まぁ全く興味が無いわけじゃないけど決してイチオシではないからなぁ)だって、
会場に一歩入ってコンサートが始まった瞬間、有無を言わず彼らに平伏すしかないっての。本当に今KAT-TUNってもンのすげぇわ。
「今だ!今のKAT-TUNを何が何でも見ておかなきゃ!」という気にさせられたもんね。もっかい言うけど内容は3月の横アリとほとんど一緒。
なのに前は「あれえ?」なんて思わんかった。「うを!KAT-TUNだ!」が優先。ってことは今日は1日に2回見たからこそ冷静にもなれたけど、
横アリでKAT-TUNに圧倒されちゃってた私は他に目が行かず彼ら以外はムシしてたってことかしらね。あーー、・・・不覚!(笑)。
しかもKAT-TUNだけじゃないねん、勢いがあってノってるのは客も一緒。双方のテンションが見事に合致してるのな。
「オレらはいくぞー!着いてこいー!」「はい!アタシらはどこまでもKAT-TUNに着いて行くー!」っていうアウンの呼吸。運命共同体。
これが熱気となってムワ〜ンと押し寄せてくるの。もー、彼らとファンの情熱にあてられてノボせちゃいましたよ。暑いし熱いし厚いし篤いし!
なんだ、この相思相愛っぷりは!?(笑)。地元でやるからってフラッと行ったら叩きのめされたわ。くっそぉ、ちったぁ容赦してくれよ。
ほほう、相変わらず大阪会場には“着衣部分が極少”ギャルファンが異様に多いのう。ブラの肩ヒモはもちろん透明ビニールでキメ☆みたいな。
あれって肩に食い込んだら痛そうに見えるんですけどどうなんでしょ?それに蒸れたりしないの?あ、素朴な疑問がついポロリと。
「何あんた!?その格好、ほとんど裸やないの!」。あたしゃ彼女らの母親なら出かける間際にこう言ってブン殴ってるよ。
な〜んて、かくいう自分もバンドブーム時代は母親からよく「何あんた!?その格好、チンドン屋やないの!」と言われたことを棚に上げ。
せやけど毎度のことながら感心するわ。普段ジャニーズのコンサートであまり見かけない年齢層の客をKAT-TUNががっちり握ってるってことに。
だいたいさ、どこに行っても客層は大きく分けると「小学生〜高校生」もしくは「25歳〜際限なし」ってな感じでパキッと2分化しておりまして、
「18〜24歳」ぐらいの客ってあまり見かけないような気がするのよね。ま、そりゃそうか。人生で一番女盛りの頃ですし、
ジャニーズなんぞにワーキャー言うてる暇があったら一般の男とメイクラブっちゅー話やわ。しかしですよ。会場で見かける限りですが、
KAT-TUNファンの中にはその層が存在する。「18〜24歳」ぐらいの。しかも何だったらこっちが主流ってぐらい。うん、これって強力な武器やな。
「降りる」なんて形で上からファンを引っ張ってくるだけじゃなく、ちゃんと新規顧客も開拓してんだもん。老若女問わずさぁ。そういう意味でも凄い。
そういや関係ないけど先日ホストクラブ前に飾ってあるホストの写真を見てたら、ホスト連中の髪型のほとんどが亀梨でした!
うむむ、KAT-TUNってホストっぽいとか言われますけど違いますね。逆です。ホストがKAT-TUNっぽいんですよ!(笑)。
そんな亀梨(どんなだ!)と赤西の人気は特に凄くって。もちろんまだまだ季節外れの『ごくせん』コーナーを飽きもせずにやってたんやけど、
正直それも許せちゃったのよね。誰が飽きてるってそりゃまぁとっくの昔に亀梨と赤西の方が飽きてると思うんだけど、
ワシみたいな田舎もんは悲しいかなまだまだ諸手を挙げて喜んじゃったりするんです。うへぇ恥。でも『ごくせん』だけだったらまだいいよ。
ダメ押しで赤西が「東済商事の黒沢で〜す☆」なんて言いやがるのよ?どひーー!勘弁してけれーーー!そりゃ無理な相談やろ。
腕組みしたままポーカーフェイスで鑑賞なんて無理。「ほわーん!」。絶叫と共にクチから萌えという名のエクトプラズムが出たさ。
だって私ってぇ〜、毎週水曜10時は黒沢くんにヤラれっぱなしのanego世代や〜ん?(注:anego世代=SPA!世代みたいなもんです)。
確かにコンサートとしては特筆すべきことがない内容で、まぁなんだかどーでもいいっていうか今までのKAT-TUNコンサートだけで比べるなら
『海賊帆』と比べること自体おこがましいっていうか何でしたら今までで一番しょーもなかったですけど、でも別にイイの。だってKAT-TUNだもん。
2005年6月のKAT-TUNは何をやっても良し。土下座したわ。いや、正確に言うたら今日のは「どうでもいいコンサート」というよりも、
「今のKAT-TUNがステージに居さえすれば、内容なんてどうでもよく思えてくるコンサート」とでも言いましょうか。
そうだ、そっちの方が正解ね。あ〜。デビュー前ってどこのグループでも皆こうだったかなぁ〜?!
ここまでファンが狂気交じりの鬼気迫る盛り上がりを見せたコンサートって久々に見たかも。だからこそ、そうさせちゃったKAT-TUNって凄い。
う〜ん勢いある。凄い。勢いある。凄い。勢い。何回言うねん。「今ここにいるくせにKAT-TUNのファンじゃないヤツってアホやな!」まで言うてもた。
ああっ、分かっちゃいたけどアホだ私。だってさぁ〜、こりゃファンじゃない方がおかしいもん。くうっ、今度の横アリもめっさ見たい。特にオーラス。
だってアタシャものごっつ祭好きやし(知らんがな)、これを見ておかないと後々ジャニ史を語るに落ちるでしょ。あら?そんなことない?(笑)。
今まで公演中にデビュー発表をしたグループって思い出せないのできっと今回もオーラスだからといって特に何もないような気もするが、
でも今度こそ何かありそうな気がする!けどやっぱり結局何もなかったというオチが待っているような気がする!これぞ永遠のJループ。
でも!でも!今回こそは!!!って懲りろよ。デビュー発表してプロモーションして10月からドラマ始まって11月に握手会(希望的観測)。
どうよ?!誰か文句ある?今のKAT-TUNに。とりあえずデビュー。何が何でも今や。♪や〜るな〜ら今〜しかねぇ〜by邦衛のマネした岡田准一



DVD『新選組! 第弐集』
とうとう『新選組!』を見終わってしまいました。・・・え?何?ってな話ですよね。はい、説明します。
実はですね、前々からちょこっと言ってた通り、私は最近ずーーっと去年やってた大河ドラマ『新選組!』のDVDの全49話を
今更むっさ真剣に見続ける日々だったのでございます。またも今更。で、それが昨夜終止符を打ったのであった。
いや〜、このDVDのせいで今期のドラマをあまり見られなかったわ。三谷さんのアホー!!っていうかアホー!!許せないアホー!!
なんちゅーことしてくれるんだ、あーた。と、筋違いの怒りを。「みんなで仲良く暮らしましたとさ☆おしまい!」じゃダメなのかとさえ。
ダメですよね、そりゃそうだ。歴史もんですし。やーーー、でもさーーー。
元々史実に沿ってないとか散々言われっぱなしだったんだから、それだったらもうこの際・・・。と、何度思ったことでしょう。
第弐集の第六巻あたりからね、もう辛くて辛くて。1日1話が限界。5巻と6巻を見終わるのに異常に時間がかかった。
1話見終わっただけでグッタリ。次回予告のタイトルを見ただけで現実逃避。「はぁ?なら見たくない!!」なんて。そして中4日(笑)。
これは私が今まで見てたドラマDVD-BOXと違って早送りできるシーンなんて一切ないのだ。
「わー、面白い!」とか「わー、泣ける!」とか、そんな単純だったらもっと楽だったのに。受身じゃなくて見ることによって磨り減ってくきがしたなあ。
あら、そりゃ違うな。磨り減ってくんじゃなくて、自ずからそこまでの気合を入れて見させられた作品っていうんですかね。だから異常に疲れる。
「たかがTVドラマ」なのに明らかに私生活に影響が(笑)。だからこそ「されどTVドラマ」なんですが。
こういうの見ると「TVドラマよりも映画の方が高尚だと思ってるやつシバく!」とか、ついつい思っちゃいますよね。あら?思いませんか。失礼。
どんどこ死んでくわけですよ。仲間が。でもだからって得意の「可哀想ビエエエン!(号泣)」ってんじゃない。それどころか泣けませんでした。
あまりのことで。それよりも土方が洋服を着てオシッコの仕方の説明をするシーンあるやん。あんなんの方がもうね、もう泣けたよ。ただ泣けた。
なんやろね、あの頃と変わらず楽しそうでアホで幸せそうな彼らの姿の方が泣けて泣けてしゃーなかったわ。
「ああ、多摩の頃は良かったなぁ〜、懐かしいなぁ〜」なんて。誰だテメェは。でもね、彼らは多摩に帰ったの。でもさぁそれもまた悲しくて。
で、昨夜48話と49話(最終回)を見たら、局長が「加納くん、お久しぶりです」だってさ。うわ、書きながら今また泣きそうですよ。
声を上げて泣いた。家で独りなのに口を手で押さえながら嗚咽して。わー。いてぇなあ。しかしながら。あれはどうなのよ。あれは何なんだ。
あの香取慎吾は何なんだ。すいません、あれは香取慎吾ではないな。「サッカー大好きー!」とか能天気に言ってる男と同一人物ではない。
じゃぁあれは誰だ?・・・局長だ。香取は演じながらにして魂を持ってかれてたな。そして見てるやつの魂も。すごいもんを見た。
どうしよ?このドラマをリアルタイムで見ていなかった私の2004年という1年全てを否定したいぐらいの。何をしてたんやろ。
なんちゅー無駄な1年だったことか。ただ酸素を吸って二酸化炭素を吐くためだけに生きていたような。そんな風にすら思えるぐらい。
な?気持ち悪いやろ。そうやねん、書いててごっつい気持ち悪いと思うわ。この文章ってめっさ気持ち悪い。きっしょ〜。
・・・って、なっちゃうドラマでした。私は断じて「センチメンタル南向き」ではない人間だと自負しているのですが。でもねえ。仕方ないよねえ。
続編はものごっつ楽しみ。蛇足じゃないの?見たくない気もする複雑。あの斬首される前の局長ね。あーー。人格分裂症DEATHね☆
そうそう!忘れてたわ、このドラマを教えてくださった方や見方を指南してくださった方、本当にどうもありがとうございました。むっさ感謝。


6月12日の日記『イベント/Berryz工房「なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?」発売記念イベント&握手会』
まぁ〜、まずは5月25日の日記『Wスペシャルイベント&握手会』から読んでくだされよ。


映画『四日間の奇蹟』
100万部ベストセラーを映画化したもので、監督は『半落ち』で日本アカデミー賞作品賞を授賞した佐々部清。主演は吉岡秀隆と石田ゆり子。
うひゃひゃ!!!!泣けそうだわ〜ん!!!!!と、喜び勇んでタオル握り締め泣く気マンマンで行ったのに、ガッカリ・・・。
泣けないどころか地団太踏むほどムカつくわけでもないという、実に中途半端な映画でした。
言っときますけどぉ〜、アタシャとても『ラブ・ファンタジー』ものが大好きかつ上客の自信あり。監督の思惑通りのポイントで泣く素直なお客さん。
“愛し合う2人に突如として訪れる大殺界”に弱いしね。「・・おうっ、おうっ・・・」。映画館の中心でオットセイばりの声をあげながら号泣ですよ。
常に涙で服の襟口はもちろん濡れまくりだし更に乳首の先までビチョビチョだも〜ん☆←男子はこの一行で抜けるかどうかチャレンジしてみろ
なのにだ。これはどうよ?想像してたのと全然違った。私は「吉岡秀隆と石田ゆり子がラブラブだったのにぃ〜」みたいな話かと勝手に思っていた。
でも違うし!「高校以来12年ぶりに会いました。しかも吉岡は石田のことを覚えていませんでした」ってよ。吉岡と石田って赤の他人かよ!
どうやら石田にとって吉岡は初恋の男だったらしいのだが、でもね、出会うまでに石田が演じる女キャラは一度結婚して離婚もしてるわけ。
しかも旦那に嫌気が差したからじゃなく、旦那には何の不満もなかったのに仕方なく離婚するはめに〜という設定なのね。
なのに、そんな女が「未だにずっと初恋の人を想ってました」みたいなのってありえないし。“焼けぼっくいに火”ならまだ理解も出来るものの。
まずこの初期設定自体からアレー?でした。そのうえ、この映画って『ラブ・ファンタジー』のお約束を大きく破っています。プンスカブウ。
あのね、「ありえない!」は1作品につき1ネタで頼みますよ。例えばだな、ワシャ別に『黄泉がえり』を見て一々、
「死んだ人が黄泉がえってくるなんてありえない!」と言うつもりはないわけさ。はなっから、これはこういうもんだと頭に叩き込んでから見るしね。
これもファンタジーだから“体が入れ替わる”でも別にかまわんのよ。でもね、そこに行き着くまでにも早々に「ありえない!」が多発するわけだ。
「なぜ?」「そんなアホな!」「ありえない・・・」「マジで?」なんて。ここまで「ありえない!」を連発されると本題に入る前にシラけるってもんだぜ。
まず、ピアノリサイタルにて原因不明の発砲事件勃発ですよ。そこでピアニスト吉岡の指1本だけに見事流れ弾が命中っすわ。
そこで両親が射殺された少女が自閉症ですわ。で、銃弾のせいでピアノが弾けなくなった吉岡が引き取ってみたら実はその少女には、なーんと!
偶然にもピアノの才能に溢れてたわけっすわ。そして少女のピアノ慰問公演みたいなので石田が働いてるセンターに行くわけですわ。
そこで遊んでたら偶然にも近くの建物に雷が落ちてきて少女と石田の心と体が入れ替わるんですわ。えー。・・・。“雷が落ちたから”って・・・。
確かに『2人の体が入れ替わる=落雷、もしくは階段から落ちた』がお約束ですが、それにしてもめちゃめちゃ今更ですし。
そして石田は子供の体のまま「これ幸い!」とばかり吉岡を口説き倒すのな。いやいやアータ。そりゃ私も吉岡秀隆は好きですけども。
確かに、この映画の潤くんは・・・間違えた!これは松本。旬くん・・・間違えた!これは矢口。純くん・・・間違えた!これは矢追。否、それは純一。
UFOの話はどうでもいいけど、いまだに私の中で吉岡秀隆はコトーというよりも純くん。むうう。純くんはいつ見ても胸キュン健在だな。
本題から逸れたが、純くんがさぁ、また例によって例のごとく菩薩キャラなんすよね。包容力大魔神っていう。キャラ設定込みで好きなんスけど。
顔は分かりやすく王道のブサ顔ですが、それも石野卓球に似てるかと思うと更にグッとくる。だから自分としては石田が口説くのも納得なんですが、
それにしてもだね、「アンタいつの間にそんなにも吉岡に惚れてたわけ?」の一言なのね。不思議ぽかーん。退くぐらいガッツキっぱなしなのよ。
そのうえラストは気がつきゃ吉岡も石田に惚れました☆みたいな。えー!自分ら、たったの四日間で?!しかも惚れる過程が全く描けてないし!
愛を育むのに時間は必要ないかもしれませんけどね、しかしだな・・・。更に酷いのがさぁ、クライマックスで吉岡を口説き落とした石田が、
吉岡にチュウを迫るのね。そして吉岡と石田がチュウ。もちろん石田の体は子供のままで。ぐぇええ!キモち悪〜〜〜!!!!!(寒)。
映像的には、石田は石田の姿でしたけど、アレ実は少女の本体でチュウしてるんでしょ。そう考えたら・・・おえ〜〜っ。こりゃロリ映画ですか?
他人の体を使って何してくれとんじゃいワレ。ついでに「魂が去る前に私の一部を少女の中に残しておきます」とか言って石田は成仏するんだな。
するとだ。正気を取り戻した少女は「私、お父さんが好き!今までとちょっと違った感情で好き!」みたいなことを言い出して。
うっそ〜ん?・・・ドン退き。何さらしとんじゃい。少女の人格は全て無視かよ。これで泣けってか。さすがの私でもムリやっちゅーねん!
まぁストーリーだけじゃなく、演出にも編集にも脚本にも????はぁ?の嵐で、さすが公開されたばっかりなのにガラガラなだけあるなぁと。
ぶっちゃけ、この映画はコケてます。なんでだろ?『天国の本屋』の時も思ったけど、この手の映画って東宝以外は下手だなあ。
『ラブ・ファンタジー』好きなワシに言わせりゃ最悪な映画でした。原作がどんなのだか知らんけど、たぶん映画同様に共感できんだろうね。
どうでもいいけど吉岡秀隆は四日間とも同じ服を着ていたな。でも臭いたつ感じではなかった。おお、これぞまさに奇蹟ですね〜。あ〜あ。・・・。


「ロングバケーション」「東京ラブストーリー」「ひとつ屋根の下」などで高視聴率を叩き出した永山耕三率いるCXドラマスタッフが
総力を結集して製作したオリジナルDVD作品(全5話、350分)、それが大塚愛の初出演ドラマ『東京フレンズ』でございます。ふーん。興味ねえ。
しかし大塚愛の弟役で田中圭が出演っていうから仕方なく購入。ふっ、田中圭がカラまなきゃワシャ女なんぞに金は落とさんわい。
っちゅーか大塚愛と田中圭って何?『金魚花火』PVに続きカラむのはこれで2回目よね?事務所同士がプッシュ提携してるの?どーでもいいけど。
ちなみにこちらのDVD-BOXのお値段は9800円。田中圭の総出演時間は30分ぐらいかな。30分で9800円って。ピンサロならボッタクリ価格だぜ。
まぁでも全編、田中圭のTシャツの着こなしのほとんどが袖を肩まで捲り上げるという“TOKIO松岡方式”を採用しており、
「ナイーーースッッ!!いい!腕がいい!!」と唸らせていただき候。「ネエちゃ〜ん」っていうね、あの言い方にも萌えましたわ。
いいねぇ。田中圭は弟役がハマりすぎ。そのうち大塚愛と一緒になって苺をむさぼり食うんじゃないかと思ってドキドキしたぜ。
が!!!!もっともっと更なる強烈なドキドキをお届けしてくださったナイスガイが降臨・・・瑛太メーーーーーーン!!!!!!!!(愛)。
決めた。日本人だというのに不幸にも苗字を失った数々の芸能人の中で誰かひとりと問われるならばワシャ瑛太にする!!瑛太めっさエエ!!
関ジャニ瑛太。すいません自害。ちなみに瑛太は大塚愛の相手役なんだけどね、むぉぉぉビジュアルだけでなくキャラ設定が良すぎなんだすも。
天才コンポーザーなんだも。ギタリストなんだも。うひょー、バンドマンってだけで無条件降伏だびーーっち!萌えっ!←敬礼のポーズで
しかもダラしなくてね、エロくてね、掴み所がなくてね、でも実は誰よりもナイーブでね、不器用でね、冗談ばっか言うんだけど急にマジ。
「え?(ドキッ)」みたいな。いちいち言動に、瑛太の一挙手一投足にドキッとさせられちゃうのよ。ンモウ!瑛太のくせに生意気だぞ☆

んで大塚愛という女の子がですね、見ようによっちゃ激可愛いんだけど・・・見ようによっちゃぁ、ちょいとばかりブサい子ちゃんといいましょうか。
しかもモデルあがりの女優が多くて慣れちゃってるせいか、大塚愛みたいにシルエットがチンチクリンな女の子をドラマで見るのが新鮮でさぁ。
ちょいブサでチンチクリン。だからこそ瑛太とのラブシーンが妙に生々しくてドキドキするの。“いかにも”、なんだもん。「いそう!」だし。
道端であんなやりとりしてるカップルいそうー。若かりし頃は誰でも一度は臆面もなくあんなこと言ったりしそー。
可愛い時はもちろんのこと、ブサい子ちゃんの時でもいい表情するしね。そして演技も自然だし台詞や状況設定もいい感じにリアルなもんだから
一度も経験したことがなくても何故か蘇ってくるデジャブ感覚っつーの?「嗚呼・・・こういうのってタマらんなぁ・・・!(ジーン)」と、
すげぇタマらんのだけど、でも今の自分にとってはとうの昔に失ったかけがえのない瞬間なんだという事実に気付いちゃって涙しつつも(笑)、
でももうどうにも止められないハァハァの一大スペクタクルに身悶えしちゃうのね。うわっ、こんなにも照れちゃったラブシーンは久しぶりだなあ。
しかも田中圭や瑛太の他にも実はこのDVDってさりげなくジ☆男祭りでして。「またこんなキャラかよ!飽きた!」@佐藤隆太や、
「ふんがあ!鬼のように愛らしくて釘付けです!」@平岡祐太、「・・・またハゲ進行した?」@中村俊太や、「掘り出し物です♪」@伊藤高史、
その他にも北村一輝、松重豊、古田新太、佐々木蔵之介、浅野和之、勝村政信、小木茂光などなど・・・どうよ?結構キャストも豪華でしょ?!
でもだからって大塚と瑛太ファン以外はレンタルで充分かと。どうしても欲しい奴はワシから買い取れ!9000円にまけとくで!(笑)。
そしてあまり興味の無いメス出演者ですが、大塚愛以外にも数人出てました。♀(かつて松本恵と呼ばれた女)とか。
小林麻央が演技してるのを初めて見たんやけど、この人って撮影中に風邪ひいてたの?もーー、思いっきり鼻が詰まったままズビズビ喋ってて、
いわゆる“市原隼人ボイス”っていうのは可愛い男子なら許せるけど女は許せん!サブイボ立ったわ。なんちゅー声だ整形しろ!←どうやって?
んでそんな若い男女による青春群像劇なわけですが、まぁ当然のことながら三十路は今すぐ要・避難って感じの内容で。
複数人のナウなヤングが飽きもせず夢、恋、夢、恋、夢、恋、夢、恋、夢・・・のくんずほずれつエンドレス。あら、どうしましょ?ポリポリ。
無性に痒くてタマらんちん。こっ恥ずかしいエピソードの嵐に思わずポッ。将来の夢は女優にメジャーデビューに画家に〜etc。
ちなみに今ブームだってのにお笑い芸人になりたいキャラは皆無・・・さすが美女&イケメンの抱く夢ってステキだね☆ってどうでもいいんですが、
まぁこの手の話って10代20代の子ならそれなりに感動もするんだろうが、ワシャもういくつ寝るといくつになるんだって話でして。
そりゃ感動せんのも当然だわな。なんでしたら「いい年こいてこんなのを見てるのが誰かに見つかったら恥ずかしい・・・」とさえ(笑)。
でもね、だからって「しょーもなっ!」の一言で切り捨てられるような作品でもなくて。これがどうした脚本がなかなか良く出来ているのです。
衛藤凛(初めて見た名前!)という人が脚本を担当しているんですが、この人いいなあ。きっと若い、しかも女性なんじゃないかな。
青春群像モノっていうありがちな設定とストーリー展開だけど、そこで登場人物の口から飛び出す台詞がなかなかリアルかつ新鮮で良かったわ。
まぁ女の子のリアルな本音が含まれた台詞っつっても、「ドラマにしては新鮮だった」ってレベルで
正直、雑誌とかネット上ではよく見かける珍しくも無い切り口でしたが、んでもねー、それでも楽しかったので良しとしたい。って何様だよアンタ。
ちなみにこの脚本家は夏から月9『スローダンス(仮)』の脚本も担当するみたいやね。おおおーーっ、これは期待大。俄然見る気になったよ。
ただ。『スロー〜』の方もこれ同様に何もかも“若い”ので、見ていて強烈にシンパシーを感じることはないかもしれんけど(笑)。


映画『ニライカナイからの手紙』
あー・・。イイですねぇ。空気を感じる映画は好きですねぇ。しかも「どうだぁー?泣けるだろー!?(ぷ)」ってんじゃないし、
実はベタやけど、なんだったら事前に「ニライカナイ」の意味を調べてしまったのでネタバレしまくりで失敗したけど、でも良かった。
ごうごう泣きながら「こんなの卑怯や!!(号泣)」ってのとは違うもんね。さめざめ泣いた、蒼井優と共に。これは花粉症のせいじゃないよ?(笑)
島の人もいいんだけど、とにかく蒼井優がいいんだよ〜。蒼井優が出た作品でも最近見た中では『鉄人28号』の「お局ガールスカウト役」よりも、
『星になった少年』の「ゾウをだしにナンパされてホイホイ着いて行った女役」よりも、ピカイチいい。蒼井優が出ている意味がある。
蒼井優じゃないとダメっていうか。もちろん『タイガー&ドラゴン』みたいに「OH!NO!ミーもキックして!らぶ☆リサちゃん役」もかなり好きで、
今アッシん中では蒼井優は日本で一番キックして欲しい女なんですが(ちなみに男は森田剛)、こういう役ってタマらんです。
蒼井優がああいう寂しい顔をしたら、なんであんなにグググーーッとワシん中のオトコが込み上げてくるんだろうか。ハウスっ!
ムリですね。泣き顔も笑顔も見てるだけでアリエネー、ドキドキするし幸せすぎる。『花とアリス』の蒼井優が好きなら尚更だよ。
ちょっと!一食抜いたって欲しいもの買うのをやめたって彼女の一世一代の、今しか成れない姿を見に行ってやりなさいってんだ!!>全ヲス
ちなみに若手ではブサイ勇太こと金井勇太が出演。う〜ん、若くして既にイブシ銀。ポスト吉岡秀隆まっしぐらですな。
うわっ、自分見るの久々やわ!元気やったん?と言いたい・・・スキャンダルで名を上げた中村愛美も出てました。
でも彼女は元々微妙にウマい子ちゃんなのであんなしょーもないことで消えちゃもったいないもんね、これからもドンドン出るべし。
クリーンなド下手より、ヨゴレなウマい子。芝居が締まる!だから全然いいのだ、出ろ!出まくれ!!!・・・と、
男性タレントとのスキャンダルじゃない女性タレントのスキャンダルには超優しい私の意見なんて当てになりませんよねウフフ。
しかし残念なのは前田吟。ちょっとさー、ここで吟ってアリ?なところで出てきてさぁ。しかも最重要のクライマックスで。
「はいはい、タネ明かししまっせ〜!」な勢いで奥からヒョイヒョイと出てきた前田吟。・・・ちょっとアンタ空気読んでくれよ・・・。
でもこれは自分的・吟@『渡る世間〜』のパブリックイメージのせいもあるか。そういや前にTVドラマも映画も全く見ない奴と邦画を見に行ったら、
「まさか!あの男が犯人なんて!」といたく感動していた。これは出てきた時点でそいつにとって“男”が“渡哲也”じゃないところがデカいわな。
だってさぁ〜、私にとっては渡哲也は渡哲也だからフツーのおっさんとして見ないじゃん?「あやすぃ〜」っていう。だって渡哲也だもん。
でも渡哲也を知らないとそう思うんだな羨ましいなぁ〜って。あ、もしやこれって『ユージュアル・サスペクツ』を見る前に、
劇場前に「ケビン・スペイシーが数々の賞を受賞!!」と書かれた看板を見てイヤ〜な予感がしつつ
劇場に入ったのと似てる・・・。のか?・・・嘘。
あ〜、ワシ最近全部こんなオチやんけ最悪。パンツ売ります。



映画『恋する神父』『同い年の家庭教師』、TVドラマ『天国の階段』『悲しき恋歌』
クォン・サンウ祭会場↑へようこそ。『悲しき〜』は最初のほう以外ネタバレなしで。あと『anogo(特に4話!)』も少々。

【追伸】
『悲しき恋歌』を見終わって以来、いまだ涙と鼻水が止まらず「私ってまだ感動してる?」と思ったけどでも別に思い出してもないし何故だ?
涙が出るところか目は痒いしクシャミは止まらないし・・・つってたら、どうやらとうとう花粉症になってしまったらしい。イネ花粉だってさ。
うああー。こんな季節外れに。しかも今まで自分とは無関係だと思ってた花粉症にとうとう・・・。がっくり・・・。目がー。鼻がー。
というわけで前言撤回、『悲しき恋歌』が本当に泣ける話かどうかはかなり怪しいということをお伝えしておきますよ。


映画『キングダム・オブ・ヘブン』

よっしゃあ!映画館で見るにふさわしい、まさに映画中の映画!
「巨額な制作費が投じられている」「歴史大作である」「主役がワールドワイドなオトコマエである」。おおっ、3拍子揃ってまんがな!
ワクワクするわ〜、私みたいな素人が見たらどれがCGだか分からんじゃん?だし、延々と「スゲーー!」連発でしたもん。
話がヤヤこしいのでちょいとストーリーに入り込むまで苦労しましたが、そして長いですが、つい先日まで鍛冶屋だったくせに強すぎですが、
でも別にイイです。だってオーランド・ブルームなんですものっ!(るら〜ん)。
ひーー!!明らかに他の映画よか主演男優のアップが多いけど、これってやっぱ監督からヲタへのプレゼントなのかしら!?
ありがたく受け取っておくわラブ!!でもだからってサービスのつもりか知らんけど本編に不必要なラブネタはいらんで。しかもなんだぁ?あの女。
あんな女とオーランドの色恋沙汰なんて興味ねっす。っちゅーか女よりオーランドの方が美人ってどうよ。きょええ顔がスゴい顔がスゴいよう!
『トロイ』ではダメンズ役でしたけど、やっぱテメぇは最高じゃ。ホントこういう衣装がよくお似合いだわ。オーリーは馬にまたがってナンボやね。

映画『埋もれ木』
木が埋もれてました。あ、これってネタバレですか?えー、それはさておきですね。
久しぶりにこういう日本の田舎の風景を見たかも。懐かしくて、そして雨や風の匂いが伝わってきそうな綺麗な画だったなあ。
ストーリーもあるような無いようなあるような。でも途中からそんなことは結構どうでも良くなってきてジッと画面を見てました。
シーンをかなりゆとりもって撮っててね、それがなんとなく贅沢な気すらするんですな。静かで地味だけど力強さを感じる映画だなあって。

映画『ミリオンダラー・ベイビー』
「あぁ〜、いかにもアカデミー賞って感じぃ〜」な映画でした。
こう言い切ってしまうとアカデミー賞も台無しな感があるが仕方ない。映画に詳しい人や映画評論家には受けそうですが、
友達同士で「時間あるし映画でも見よっか?」と気軽に行くのにもデートにも向いてないタイプの激重ヒューマンドラマ。
私は勝手に「30過ぎの独身女がボクシングで頑張って頑張って途中挫折したけどやっぱり頑張ってサクセス!」な映画とばかり思ってたので
途中から雲行きが怪しくなり始め「・・・え?まさか?あ、そうなるの!?(ガビーン)」とビックリしつつオチで固まり見終わった後シーン・・・。
こういう心の底までズズーーーンと響き渡る映画って、どんな悲しい結末でも意外と泣けないものだ。でも独りで見に行っといて良かった。
人間の尊厳とはぁ〜生きるとはぁ〜なんて普段使わない脳みそをフル回転させブツクサ呟きながら虚ろな視線で映画館を出た。
私はもし明日ああなってしまったら「思う存分やるこたぁやりましたし満足だ」と言えるか。そして自分の人生にああいう瞬間はあったか。
この手の映画を見たら必要以上に自分自身を顧みた挙句、軽く凹むなあ。いや、でもだからこそ見た価値はあったのか。たまにはなぁ。