Suzu Diary




2003年5月 第1週





5月1日(木)

今日から日記を付けることにする。
なんだか今の私、ワケが分からなくなってるから…。

一番はっきりさせなくちゃいけないのは、
私が一体誰を好きなのかということ。

部長の事が好きなのか…それとも壮一郎くんが好きなのか…

どっちが好きなのか。
私は彼らのどちらも大好き。
でも普通選べるのは一人だけだよね…

どっちがより好きなのか。
こんな曖昧なのって無い。
そう思うけど。
私には未だ決められない。

だから、私自身を良く知る為に、日記をつけようと思う。

私は女子大生2年生。
去年、超難関校といわれている私立清智大学に入学した。
受験勉強一杯一杯がんばったから、ほんとに受かった良かった。

私の夢は漫画家になること。
人に感動を与えることのできる物語を描きたい。

だから今、一生懸命色々な事を経験して、学ばなくちゃいけない。
辛いことも楽しいことも一杯経験しないといけないと思う。

私はこの大学に入ってから漫画サークルに入った。
同じ夢を目指す人たちと、切磋琢磨したいから。

そこには本当に個性的な人たちがいた。
一番はじめに仲良くなったのは入学時このサークルに同時に入った志穂ちゃん。
志穂ちゃんはとても明るくて意志が強い女の子。
長い黒髪も綺麗。私からみても可愛いって思う。

それから壮一郎くん。
壮一郎くんはヂャンプで連載するのを目指すっていってた。
青臭くても、人の心に響くような熱血漫画を描くって意気込んでる。

それから壮一郎くんの友達の比呂くん。
比呂くんは誰も想像が及ばなかったようなファンタジー漫画を描きたいって、
二人は小学校の時からずっと一緒なんだって。
だから、ヂャンプも壮一郎くんと一緒に連載しようって語り合ってた。

そして私。

私の代で一緒に漫研入ったのは私を含めてこの4人だけ。
みんな面白い漫画が描きたくて、頑張ってた。
私たちはすぐに仲良くなった。

今日はなんだか疲れた。
続きは明日にしよう。










5月2日(金)

先輩達のことも書かなきゃいけない。
椎葉部長…

優しい。

優しい先輩。

部長の事を想うと辛い。










5月3日(土)



















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