
FILE.09 大士人鈴音 第二話
高等部二年(兎耳@ヒューマン)
他種族迫害――――
都市部の環境悪化により大量に移住してきたヒューマン達によってリンチや強姦等が発生し、非ヒューマン達はこれらの脅威に脅える学園生活を過ごしていた。
同時に、彼らはこの事態に一向に対策を立てない学園に対し不満を募らせていった。
そんな中で大士人学園理事長の娘にストレスの捌け口を求めた者達がいた。
ウェアウルフのヴェイパーを始めとする異種族の少年達だった。
彼らは学園側に警鐘をならすべく、“頭が弱く、通常の学園生活を送れずにいつも学園の裏庭でニンジン栽培にいそしむ少女・大士人学園理事長の娘、大士人鈴音”を標的にしたのだった。
鈴音は頭が弱く自分のことを兎だと思い込んでいる。
そしてニンジン好きな彼女に対して、
少年達は自分たちのペニスを新種の“ニンジン”だとして鈴音に受け入れさせたのだった。
彼らの目的は理事会に対する警告だったはずなのだが、少年達は鈴音の可愛さと純粋さに惚れてしまい彼女が嫌がるような行為はしなかった。
だから、少女からすれば彼らは“気持ちの良いことをしてくれるお友達”だったのである。
喩えその首に首輪が付けられていようとも。
だがそんな少年少女達にとって平和とも思えた生活はすぐに壊れることとなった。
ある日環境悪化が進む都市部で、大気汚染に加え、魔界の障気が確認されたのだ。
そして案の定、その中から魔界の生物たちが姿を見せ始めたのである。
※ヒューマンのみが生活する文化においては魔界・魔界生物と呼ばれるが、
異種族共存の理解が進んでいる地域に於いては闇黒生物と呼ばれる。
ヒューマン達は化学兵器で応戦したが、魔界生物たちに対してそれは何の役にも立たなかった。
そのため、神聖力や精霊遣い、古代魔法・闇魔法を問わず、魔物に対抗する力を持つ魔法士達、闇黒生物に抗う能力を持つ者達全てに出動要請がかけられた。
その要請は大士人学園にまで及んだ。
そして異能のある男子生徒たちは学園を離れ、急遽遠征することになったのである。
それは学園が更なる悲劇を迎えることを意味していた。
ヒューマンによる異種族迫害・暴行・輪姦事件は後を絶たず、それを抑制していた力ある男子生徒たちが揃って遠征してしまった為、彼らに守られていた秩序、生徒達までもヒューマン達の迫害のターゲットとされたのである。
遠征要請は、鈴音を輪姦した狼族の血を持つヴェイパーを始め、グリズリー族のガイ達にも寄せられた。そうして彼らは都市部へと旅立っていったのである。
だが、その時の鈴音にとって彼らの存在は大きな位置を占めていた。
鈴音にとってはそんな世の中の事情よりも目の前のニンジンが消えたことの方が重大な事件だったのだ。(というより、世の中の事情など全く関知していなかったのだが…)
元来、彼らのニンジンが無くとも楽しく穏やかに過ごしていたのだが、彼らのニンジンを知ってからは最早それ無しでの平安は無くなっていた。
ニンジン。
彼らが旅立ってから数日。その欲求は日に日に募っていった。
鈴音は自分で育てたニンジンを、まるで彼らのニンジンであるかのように、食べずに口で咥えてみたり、疼く下の口に入れてみたりしたが、欲求は収まることなく、むしろ高まっていくばかりだった。
鈴音は二年生に進級してから、まだ数える程も出入りしていない校舎へと向かった。
鈴音は自分の教室がどこかもわからも分からなかったし、そもそも授業に出ようと思って
そこに向かったわけでは無かった。
鈴音は彼らを捜していたのである。
鈴音は授業中でも構わず教室を覗き込むと彼らの姿を探したが一向に見つからなかった。鈴音を輪姦した男子生徒達は皆、戦闘能力の高い者達だったので全員参戦してしまったのだ。
鈴音は放課後まで校舎内を探し回った。
放課後になって、彼らが来るかもしれないと自分の庭へと思い、いつもしていたように首輪を着けて待っていたが、一向に彼らがやってくる気配はなかった。
その一方で、鈴音に対して向けられる目があった。
少年達を探し散々校舎を歩き回った為に、鈴音の姿は沢山の生徒に見られることになったのだ。
そして運悪くも鈴音の姿はヒューマン至上主義者の目にとまったのである。
異種族迫害運動の過激派である彼らにとって、人間と多種族の共存を打ち立てた大士人の子孫は当然攻撃の対象であったし、鈴音が人間であるにもかかわらず自ら“兎憑き”の格好をしていることはヒューマンへの“侮辱”と思えたのである。
そして何より彼らの怒りに火を付けたのは、鈴音が毎日放課後になると、兎として多種族の雄達によって輪姦されているということだった。それはヒューマンの威光を酷く傷つける行為であり、ヒューマン全体への裏切り行為だった。
彼らは鈴音を粛正すべく裏庭へと向かった。
鈴音は校舎からやってくる男子生徒達に目を留めた。
いつもの少年達かと思って喜びの表情を見せたが、すぐに違うと気付いて肩を落とした。
だか再び顔を上げて彼らの方へ駆けだした。
彼らが鈴音のニンジン畑の上を通ってまっすぐ彼女の元へと向かってきたからである。
鈴音「ニンジン踏んだら駄目っ!!」
鈴音が叫ぶと、彼らはあざ笑うかのように足下のニンジンを踏みつけてみせた。
鈴音「だめっ、ニンジン踏んだら駄目なのっ!!」
鈴音は悲痛の声を上げたが、その声は彼らの加虐性を増しただけだった。
彼らは手当たり次第にニンジンを引っこ抜くと、バラバラに砕いてゴミの様に打ち捨てた。
男「我々は君を粛正にきた」
鈴音「酷いよ…どうしてこんな酷いことするの…」
鈴音は耐えきれず泣き出した。
今や鈴音の愛するニンジン畑は目も当てられない状態になっていた。
男「更生するチャンスを与えよう。今すぐその醜い耳を外しなさい」
鈴音「…うっく…うっ…く…耳?駄目だよ…これは鈴音の耳だもん…」
男「今すぐその耳を外さないならば人類に対する反逆行為と見なし、粛正するぞ!?」
鈴音「うぅぅ…うえぇくっ…酷いよ…ヴェイパー…どこいったのぉ…」
男「……オマエは我々を馬鹿にしているようだな…」
鈴音がワーウルフの少年の名を呼んだ事で男達の怒りは一気に限界に達した。
男達は鈴音を取り囲むとその制服を思い切り引き裂いた。
男「オマエが兎ならこんな制服を着る必要はないな!」
鈴音「あっ…うぅ…痛い…」
男達は容赦無く鈴音が身につけている服を剥ぎ取っていった。
脱がすのではなく、“二度と身につけられないように”とでもするかのようにびりびりに引き裂いた。
今や、鈴音が身につけているのは兎耳と首輪だけになっていた。
男達は近くにあった手錠を持ってくると鈴音の両手に繋いだ。
普段鈴音が異種族の少年達によって繋げられているものである。
男達は皆鈴音を見てその股間のものを堅くしていた。
首輪と手錠で繋げられた裸体の少女は、顔も可愛く、胸も豊かで、スタイルも抜群だった。
流す涙も、力なく項垂れる兎耳も、男達の加虐心をくすぐった。
男「オマエみたいな牝犬がヒューマンの誇りを汚すんだ!」
男「粛正だ!粛正してやる!」
男達はベルトを外すとその股間にぶら下がるものを青空の下へとさらけ出した。
まだ皆若いので、それらは凄い角度で天を仰いでいる。
鈴音はさらけ出されたものを見て表情を変えた。
その顔がうっすらと紅潮した。
鈴音「ぐすっ…、…ンジン…ニンジン…持ってきてくれたの…?」
男達は、鈴音の表情の変化に気が付いた。
男根を見て更に泣き叫ぶのを期待していたのに、男根を見た途端、泣きやんだどころではなく、顔を紅潮させて、期待のまなざしを向けてきたのだ。
加虐心に満ちていた男達は予想外の反応に狼狽えた。
男「…この女…濡らしてるぜ…?」
男「なんと…」
男「ううむ…」
鈴音「みんな、ニンジン持ってきてくれたんだね…
ぐすっ…でもこんないじわるしなくてもいいのに…」
男「これはニンジンではない。チンコと言うんだ」
鈴音「チンコ…?」
男「そうだ、チンコだ」
鈴音「チンコニンジン…」
男「…チンコニンジンではない。チンコだ」
鈴音「う〜ん……、…どっちでもいいよ…チンコ欲しいの…」
鈴音は一人の男の足下にしゃがみ込むとその男根に手を伸ばした。
男「ううっ」
柔らかい手に包まれて男は思わず声を上げる。
鈴音は少し手で擦った後、それに口を近づけて亀頭に舌を這わせ始めた。
鈴音「ニンジンエキス一杯出してね…最近鈴音全然飲んでないから…」
鈴音は男に甘える様に言う。
だが、横からリーダー格の男が割り込み、鈴音から男を引きはがして言った。
男「これでは粛正にならん」
男「ええっ俺、我慢できないっすよ…」
鈴音に、亀頭に舌を絡められていた生徒が情けない声を上げる。
次の瞬間その生徒は5mも遠くにいた。
リーダー格の男が思い切り殴り飛ばしたのだ。
他の男子生徒達は直立不動でその光景を見守る。
鈴音「きゃっ…、どうして…どうしてそんな酷いことするの?」
鈴音は殴り飛ばされた少年に駆け寄ろうとしたが、
途中で鎖に引っ張られ、そこまで行くことは出来なかった。
男「こちらから提案がある。もしチンコが欲しいのならその兎耳を外したまえ」
鈴音「えっ…」
鈴音はさっと自分の頭に付いている耳に手を当てる。
男「さあどうする?チンコが欲しいならそれを外すしか無いぞ?」
鈴音「だめ…」
男「じゃあチンコはやれんな」
鈴音「いや…」
鈴音は兎耳に手を当てたままいやいやと首を横に振って応える。
男「我が儘な奴だな。どちらか一方だけだ!チンコか兎耳か!」
鈴音「…両方…」
男は一人の生徒に鈴音の兎耳をとるように指示した。
男は近寄って鈴音の兎耳に手をかけた。
鈴音「駄目っ!いやっ…!あっ…痛い…やめて!」
男「おい、偽物なんだから痛いわけないだろ…」
男はなんとか鈴音の頭からそれを取ろうとしたが、鈴音の必死の抵抗にあってとることができなかった。
男「分かった分かった、じゃあもういいよ。チンコやるからしゃぶれよ」
鈴音「えっ、ほんと?」
鈴音は男の優しい言葉にすっかり安心して男の股間で既に大きくなっている男根を一気に口内に咥えた。
鈴音「んふぅ…んっ…んっ…」
男「チンコ舐めるの好きなのか?」
鈴音「うんっ…らいすきらよ(大好きだよ)…んふぅ…んっ…ぺろぺろ」
男「ふぅ…なかなか上手いな」
男は鈴音の頭を押さえ付けてフェラチオをさせていたが、頃合いを計って鈴音の兎耳を一気に取り去った。
久々のニンジンを一心に咥えていた鈴音の動きが止まった。
男子生徒を見上げた顔は、傍目にも分かる程に青ざめている。
男「お、おい…大丈夫か?」
鈴音「…あ…」
男「…」
鈴音「…おと…が…」
男「音?」
鈴音「……あっ…おとが…えない…」
男「…ちょ、ちょっと…リーダー、どうしましょう?」
流石に心配になってきた男がリーダーに判断を仰ぐ。
リーダーも鈴音の変貌には気付いていた。
リーダーには鈴音が言わんとしていることが分かっていた。
恐らく今、彼女には音が聞こえないのだろう。
まさか付け物の耳で実際に音を聞いているはずは無いが、もし彼女がそれを音を聞く耳として思いこんでいるならそれを無くして音を聞くことはできないかもしれない。
全く音がせず、突然完全な無音状態に置かれれば精神は不安定になる。
鈴音の顔は蒼白で、頭を抱えてガチガチと歯を鳴らして震え始めた。
リーダーは冷たい眼差しで鈴音を見ていた。
そしてリーダーは命令を下した。
男「その耳を燃やせ」
回りの男達の何人かが息を飲んだ。
その内の半分は鈴音の泣き叫ぶ姿に期待した者であり、
その内の半分はそこまでしなくてもいいのではないかと思う者だった。
もともと過激派で構成されている彼らは非情な行為に馴れてはいるが、
それでも優しさが残っている者もいる。
そして、鈴音の兎耳を手にした男は…前者であった。
男は煙草に火を付ける為にいつも所有しているライターを取り出し、それに火を付けた。
鈴音の眼前に兎耳を持っていくと、下から火を放った…。
鈴音の目の前で兎耳が燃えて行く。
鈴音「いや…いやぁあああああ!」
男「ハー!ハハッハハッハ!」
男「分かったか!これが人類を侮辱する者の末路だ!」
リーダー格の男が勝ち誇った声を上げたが、無論鈴音には聞こえていない。
鈴音の兎耳は灰になって空に舞った。
男は震える鈴音を地面に押し倒すと、鈴音の秘所にビクビクと脈動する肉棒を押し当てた。
鈴音の其処は先程肉棒を咥えた時に濡れたのか、蜜が溢れていた。
男はそのまま肉棒を突き挿れた…。
鈴音「うっ……ううっ…」
男「うひゃー!良く締まるぜ、こりゃあの連中が夢中になるのも無理ないわ!」
男「ヒューマンのくせに獣憑きの娼婦になるとは…痴れ者が…」
鈴音「いやぁ…や…やめて…」
男「何言ってんだよ、オマエのマンコは美味しそうにチンポ咥えてんじゃねぇかよ!」
鈴音「いや…いやぁ…やだ…痛い…痛いよぅ…」
男「って聞こえてねんじゃねえのコイツ?オイ!この耳は飾り物かよ!」
鈴音の耳を掴んで引っ張る。
別の男が鈴音の唇に強引に男根を押しつける。
男「ほら、大好きなチンコだろ、しゃぶれよ!」
鈴音「ううぅ……んぅ……」
男「駄目だ、コイツ全然しゃぶる気ねぇわ…さっきはあんなに嬉しそうに咥えてたのによ…」
男「俺、そろそろイク…膣に出すぜ…」
男「おいおいまじかよまだ何人もいるんだぜ?」
男「いや、コイツまじで濡れてねぇんだよ、すっかり乾いちまってよ。
俺がださねぇと挿れられねぇぜ?」
男「それでも構わねぇ、膣に出すな!」
男「ああ、分かったよ…じゃあ顔に思いっきりぶちまけてやるぜ!!」
男は呻いたかと思うと、素早く男根を引き抜いて鈴音の顔めがけて射精した。
鈴音の額や、頬、鼻に白濁した粘液が降り掛かった。
鈴音は、腰を掴んでいた男が離れた隙を見て逃げ出そうとしたが、途中で鎖に引っ張られて引き戻された。
鈴音「いたいっ…」
男「ははは、おいおい、逃げようとしたぜコイツ」
男「粛正だ、粛正してやる」
リーダー格の男が股間の逸物を取り出した。
男のペニスは異常に大きかった。とにかく太い。
男「リーダー、コイツ濡れてないから入らないですよ…」
男「構わん。なぜならこれは粛正なのだから…。こいつの血を潤滑油にしてやろう」
男「そいつは良いですね(笑)」
鈴音は手枷を取り外そうとか弱い抵抗を続けていた。
男が片手で鈴音の腰を引き寄せると、四つんばいにさせ後ろから男根をあてがった。
鈴音の秘所はすっかり乾いてとても入りそうにない。
喩え、蜜が溢れていたとしてもそんなものが入るかどうか…。
鈴音は男の下から必死に這い出そうとしたが、掴まれた腰はびくとも動かず、ただただ上半身をじたばたさせるだけだった。
男「ははは、たまんねぇ光景だな」
周囲の男達の何人かがその光景をみながら自分で自分のモノを擦っている。
男「粛正!」
男は一気に鈴音の秘所へと腰を押し進めていった。
鈴音「い、いやあああああああああああああ!!」
風が強く吹いていた。
大士人学園の校舎裏に位置する鈴音の庭園に無数の足音が聞こえてきていた。
その足音は鈴音の庭へと向かっている。
やがて鈴音の大切にしていた、今は見るも無惨な“ニンジン畑”へ現れたのは無数の狼たちだった。その後ろから巨躯を軽々と操つる灰色熊が数頭付いてきている。
空にはいつの間にか無数の鷲が舞っていた。
彼らは鈴音の庭園へ侵入したかと思うと、アッという間に男達を取り囲んだ。
皆牙を剥き出しにして低く唸り声を上げ、男達に対して敵意を剥き出しにしている。
流石の男達も、何頭もの、しかも牙を剥き出しにし低く唸り続ける狼に囲まれて足を竦ませた。
男「な、なんなんだこいつら…」
男「ひっ…!?」
悲鳴をを上げた男の方をみると、男の体には巨大な蛇が巻き付いていた。
これも牙を剥いており、しかもその体の模様は恐ろしい程に禍々しく、
全身に巻き付かれた男は噛まれもしないのに口から泡を吹いてその場に昏倒した。
鈴音の秘所を裂いて侵入を試みていた男にも蛇が群がりだした。
男は必死に振り払って仲間達と円陣を組みあげる。
既に周りは完全に囲まれていた。
男「こいつら…、クソ!…化け物共め!」
男「リーダー、一体何が……!?」
男「こいつらの面子をみろ、狼に熊、蛇ときたもんだ。
奴等獣憑き共が操っていやがるに違いない。この雌豚を守る為にな…」
男「ひっ…」
獣たちはじわじわと男達に迫っていった。
男「多勢に無勢だ、ここは一旦退くぞ…」
リーダーは瓶を取り出すと中に入っている液体を獣たちに投げつけ、同時に火を放った。液体を浴びた数頭の狼たちが炎に包まれる。
男「今だ!校舎まで走れぇえええ!」
男「ひいいいいぃ…!!」
男達は一目散に逃げ出した。
リーダーは最後尾に立ち、火の付いた木刀を振り回し獣たちを牽制している。
その攻撃をかいくぐり、何頭かの狼が男に飛びかかる。
鈴音の庭園から脱出した男達を、獣たちが追ってくる気配はなかった。
ほうぼうの体で逃げ出した男達の体には、途中振り払った牙によって無数の傷が付いていた。
リーダーは怒りに血を滾らせながらも、その目には冥い炎を宿していた。
…………
…………
音を失い、うずくまり泣いている鈴音の回りに獣たちが集まっていた。
数頭の狼が前にでて鈴音の頬をぺろぺろと優しく舐める。
鈴音「ううっ…うくっ…うくっ……?」
狼「……」
灰色熊が鈴音の繋がれている鎖を掴むと一瞬のうちに引きちぎっていた。
一頭の狼がどこからか鈴音の鞄を口に咥えて鈴音の所に持ってくる。
鈴音はそれに気付くと、中から新品の兎耳を取り出しその頭に着けた。
鈴音「うっくっ…んぅ…ん……」
狼「……」
鈴音「ふに………」
狼「(ぺろぺろ)」
鈴音「…あの人…なの…?」
狼「(ぺろぺろ)」
鈴音「ごめんなさい…ヴェイパーと…あと名前覚えてないけど…あの人達なんだよね?」
鈴音が狼に触れると、狼は喉をゴロゴロと鳴らしてそれに応えた。
鈴音「ありがと…助けにきてくれたんだね…」
狼はまた鈴音の頬をぺろぺろと舐める。
別の狼が首輪と手枷しか纏っていない鈴音の乳房に舌を這わせた。
鈴音「あんっ…」
別の狼が鈴音の股間に口先を突っ込むと秘所に舌を挿れて舐め回し始めた。
鈴音「あっ……あんっ…あぅ…」
狼達「(ぺろぺろ…ぺろぺろ)」
鈴音「あああっ…あんっ…あふぅ…なんか…舌がざらざらして…気持ちいい…」
灰色熊が二本立ちで鈴音の前に絶つとその眼前にぬらぬらと滑った性器を付きだした。
人間の性器と違い、彼らのものはその全体の皮が剥けて、表面がぬらぬらと滑っている。
色も違う。
鈴音は潤んだ目でそれを見つめると優しく掴んで、それに舌を絡め始めた。
鈴音の秘所を舐める狼の口からびちゃびちゃと音がし始めていた。
鈴音「ああっ…鈴音の涎…いっぱい出てる…ニンジン欲しいって言ってる…」
狼「(ぺろぺろ)」
鈴音「鈴音が育てたニンジンさん達…みんな…死んじゃったから…」
男達に踏みにじられたニンジン達を思いだして思わず涙が零れてきた。
一頭の狼がその涙を優しく舌で掬った。
鈴音「あふぅ…ふぅ…はぁ…はぁ…」
鈴音はその狼と深く舌を絡ませてキスをした。
片手で灰色熊の性器を愛撫するのも忘れない。
鈴音「ね、頂戴…もう我慢できないの…」
鈴音はもう一度灰色熊の男根にキスをしてから、四つんばいになり、灰色熊に尻を掲げた。
灰色熊は鈴音のすっかり濡れそぼった秘所に一気に男根を沈めた。

鈴音「はぁぁ〜んっ…凄い…ぬるぬる…して…る…あんっ…あんっ…あんっ…」
鈴音は目の前にいる狼の、その股間で青筋をたてている性器にフェラチオを始めた。
周囲に群がる狼たちが鈴音の体中を舐め回している。
一匹の蛇が鈴音の菊座を執拗に責め始めた。
何度も何度も舐めてその門を濡れ解すと、ゆっくりと、それ自身の体を鈴音の穴へと侵入を始めた。
鈴音「ああああっ…駄目、そんなとこ…あっ…あっあっあっあっ」
蛇がアナルへ侵入してきた感触に、鈴音は思わず狼の男根を口から離して喘いだ。蛇の太さは熊のそれか、それ以上だ。
熊のパワフルな挿入も鈴音の体に痺れる快感を与え続けている。
鈴音「に…ニンジン…二本も…挿れたら駄目ぇ…あんっ…あぅ…うぅ…すごい…ああああっ」
熊と蛇に秘所とアナルを同時に責められ、鈴音は涎を垂らしながらよがり声をあげた。
あまりの刺激に眼前の狼の男根を舐め続けることができない。
鈴音は舌を伸ばしては快感に身を震わせた。
熊「ウォオオオオオーン」
熊が一吠えして鈴音の膣に精液を吐き出した。
射精しながらも激しく腰を振り続ける。
鈴音「ああああっ…熱い…熱いっ…イク…イクぅううう!」
熊の肉棒と蛇に二穴を責められ鈴音は達した。
何度もその細い躰を震わせる。
荒い息を整え休む鈴音の後ろから、狼が前足で鈴音の腰をがっしり掴むと挿入を始めた。
鈴音「ああっ、駄目、今駄目ぇええ…あぅ…あんっ…」
再び喘ぎ声を上げ始めた鈴音の口に別の蛇が侵入してきた。
鈴音「んーっ、んっんぅんぅ…」
蛇は鈴音の口内でチロチロと長い舌を伸ばしている。
数匹の狼達が舌で鈴音の体中を絶えず舐め回し、口とアナルには太い蛇を咥え、秘所には狼の男根が入っていた。
獣たちに囲まれ鈴音は何度も何度も達した。
ヒューマンから受けた酷い仕打ちなど鈴音の頭からはすっかり抜け落ちていった。
鈴音は絶え間ない刺激の波に翻弄されていたが、狼の数からすれば宴はまだ続くだろう…。

その様子を校舎の屋上から眺めている人物がいた。
裏庭の周囲には背の高い林があるため、通常校舎から見ることはできない。
その人物のいる場所が校舎から唯一裏庭を見ることのできる場所だった。
その人物は満身創痍で、簡易な手当は施されていたが、その体中から血が滲んでいた。
先程、鈴音を輪姦そうとしたヒューマン達のリーダーであった。
男は独り、屋上で裏庭の様子を眺めていた。
獣たちと交わる鈴音を見る目は怨念に満ちていた。
(帰ってこなければいい…)
男は遠征にいっている異種族の男子生徒達がそのまま戦死してしまうことを願った。
もし無事戻ってこようものなら英雄扱いされることは必至である…。
絶対に戻ってきて欲しくなかった。
(皆殺されてしまえばいい…)
男は悪魔に願った。
……
彼らは遠征する前に、鈴音の護衛に獣たちを残していったのだろうか?
それとも、遠隔操作で操っているのだろうか?
または…既に死んでいるなんてことは………。
彼らの訃報が届いた時の事を思い、男はクククと低く嗤った。
何れにせよ、獣たちでは鈴音を四六時中守りきることはできないだろう。
隙は幾らでもあるはずだ。
獣たちに穴という穴を犯され、気持ち良さそうな顔をして喘いでいる鈴音に、吐き気を感じながら男は呪い続ける。
(今はせいぜい一時の快楽を愉しむがいい。ケダモノ共めが!)
男「次は逃さんぞ!その女絶対に粛正してやる!!」
男は遠く、獣たちに呪いの言葉を叫んでその場を後にした。
ふと、男が屋上のフェンスから離れようとした時、一羽の大鷲が舞い降りて、
男の肩を掴むとそのままフェンスの外へと放りだした。
男は何が起きたのか全く分からなかった。
自分がどこにいるのかも分からず、「ああ、落下しているのだ」と気が付いた瞬間、彼は絶命した。
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