液晶画面の中で、リポーター嬉しそうに笑い、新年の到来を告げていた。
私は微睡む意識の中、年があけたのだ、と気付く。
閉め切ったカーテンの隙間から明るい陽が射していた。
その時、私の体に何かが触れた。
リビングのソファーで、テレビをつけっぱなしにして寝ていた私に。
それは父の手、だった。
父が私の腕に触れていた。
最初は私を起こそうとしてるのかと思った。
でもその手の動きは、私の腕を何度も何度も撫で回すようにさすって―――――――…
次に足に――――――……
それから腹、そして胸――――――――――――……
その息はとても荒く―――――――
父が私の上に覆い被さり、私の胸に顔を埋めた。
私は目を開けて、上体を少し起こす―――――――……
「はぁっ――――はぁっ――――はぁっ――――……」
私が起きたのに気付いているはずなのに――――……
父は私に触れるのを止めなかった。
乱暴に服を捲り上げ、乳房に食らいついてきた。
乳頭を口に含み何度も何度も、吸い上げてくる。
私は起きているのに
私が見ているのに――――――――――
あの時は私はずっと目を瞑っていたから、父のそんな姿は一切見ていない。
でも今は。
私のすぐ目の前で、父が私の胸を貪っていた。
目眩がした。
父のそんな姿を目の当たりにして――――――――
どうしたらいいのか、分からなかった。
どうせ考えても分からないから、
だから、私はなにもせず、何も言わず、また横になって目を瞑った。
父はソファーに寝たままの私の足を持ち上げ、パンツを脱がすと、股の間に頭を入れた。
私の―――に、這う、舌。
もう、2〜3日お風呂に入っていないのに――――――――……
でも彼はそんなことお構いなしに、舌を這わせ続けている。
多分きつい匂いがしてるであろう私のあそこに、がむしゃらに、むしゃぶりついている――――――……
つけっぱなしの暖房が部屋を暖めていたけれど、服を脱がされると流石に肌寒い。
けれどその寒さを補うかのように、肉体が熱を帯び始める。
「ああっ………んっ……」
性器がもたらす快楽に、思わず声が漏れた。
喉がからからだった。
そういえば随分長い間、声を出していなかった気がする。
ずっとソファーにすわり、時折立ち上がっては冷蔵庫を漁り、あとはテレビの前とトイレを行き来するだけの生活だったから……。
『ではー○×□さんに、新年の抱負を聞いてみましょう!
どうですか今年は!?
どんな年にしたいですか――――――!?』
『えーそうですね、まずは去年やり残したことをやらなくちゃあ―――――――』
「ああっ―――、ああっ――――――………」
「はぁっ………はぁっ………」
私の喘ぎ声と、父の荒い息が、静かに呼応する。
父が私の股にしゃぶりつきながら、腕を伸ばして、私の胸を掴んだ。
ごつい手が私の乳房を何度も何度も、執拗にこねる。
『えーっ!?
それは、凄いですねーっ!?
それでは、早速私も挑戦してみたいと思います―――――!!
皆さん、応援してください!!』
テレビの中のリポーターが、私たちの行為などつゆ知らず、芝居じみた声で驚きの声を上げていた。
父が私の股から頭をあげた。
覆い被さってきた。
先端があてがわれたのが分かった。
硬く、大きなものが、私を押し開き、入ってくる。
「ふああああああっ―――――――……」
私の擦れた声が、響く。
水を、飲みたい。
父が動き始めた。
生々しい、男の感触。
直に感じる、男の、もの――――――……
また、つけて、いない―――――――………。。。。
なんだろう、このひとは、、、、
なんでゴムつけてくれないんだろう……、、、
何を考えてるのか、よく分からない。
もう私の事なんて、どうでもいいのかな……。
快楽に喘ぎながら、ただ、流石に中で出されたらまずいと思った。
だって、あれからピルを飲んでいないから。
だから私は懸命に言葉を紡いだ。
「あの、石場さん………、外に出して、ください……」
「わ、わかった……」
それは、聖なる夜以来――――――、私たち父娘が交わした、初めての会話だった。