「パパ、誰にやられたの…?」
「分からないよ。
突然、殴られたんだ。本当に怖い世の中だよ。
ひかるちゃんも気をつけないといけないよ。
こんなに可愛いんだから、いつ襲われるかもわからないよ」
「ひかるは大丈夫だよ。
ねぇ、パパ、相手の顔とか見てないの?
どんな奴だったか分からないの?」
「それが分からないんだ。
なにしろ後ろからいきなりだからね……」
「警察には言ったの?」
「勿論だよ。
できるだけこの辺のパトロールを強化してくれるそうだよ」
「そう……。
大丈夫…?痛む?」
「大丈夫だよ。
それよりもパパはこっちの方が腫れて痛いよ」
「あは。
じゃあひかるがお口でぺろぺろしてあげるね」
「ほんとかい?
それだったらきっとすぐに治っちゃうなぁ」
「あはは」
そうして私は父の股間に顔を埋める。
それは私の口内でがちがちに硬くなっていて――――――……
父がまた傷ついた。
私の所為で。
だから私は、せめてもの償いに心を込めて彼を愛撫する。
「はぁっ――――はぁっ――――はぁっ――――……」
自宅のリビングで、私は父の股間に顔を埋め、
口淫に耽り、
父は呼吸を荒くし、
父が立ち上がり、上から両手で私の頭を抑え付けた。
そして腰を振り始める。
私の口を女性器に見立て、絶頂へ達しようとする。
時折喉奥を突かれ、嘔吐きながらも、私は彼の挿入を受け入れる。
舌を動かし、唇を窄め、口を犯す男根に奉仕する。
父は達する寸前に引き抜くと自分で扱き、私の顔に精液を吐き出した。
女の顔を汚すことに喜びを見出す、変態的な射精。
更に男根を擦りつけ、精液を私の顔へ塗りたくってくる。
それでも私はただ黙って、彼の行為を受け入れていた。
学校もやめ、うだるような暑さにげんなりし、
家に引き籠もるよになった私を、父は何度も求めるようになった。
第75話:孤立
終わり