それから私たちは交わった。
お互いに汗だくになるまで交わった。
お互いの体の至る所舐め合った。
顔、頬、耳、首、鎖骨、胸、乳首、肩、腕、腋――――――……
お互いに唇だけを避け、愛撫し続ける。
私は唇を許せないことに彼女への罪悪感を感じながら、
それでも、私が彼女を愛していると言うことを伝えるために、
私にできる限りの、精一杯の愛撫を、
全身全霊で、愛おしむように、慈しむように、
足の指一本一本、爪一枚にいたるまで、
私は彼女の体を舐め続けた。
それから性器を舐め合い、擦り合わせ、何度もオーガズムを迎えた。
どれくらいそうしていたかは分からない。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
お互い、汗に塗れた肌を擦り合わせる。
みことが仰向けに、私が上に覆い被さり、見つめ合っていた。
「いいよ、私、待つから……」
彼女はその瞳に涙を浮かべ、それでも笑いながら、言った。
「せつらさんの想い。伝わったから。
わたし、待ってるから―――――……」
「みこと……ありがとう………。
大好きだよ、みこと」
何かの雑誌で読んだことがある。
ソウルメイト
それは世の中に、魂同士が繋がっている人間がいるのだという―――――…。
飛鳥が私のソウルメイトならいいと、ずっと思ってた。
でも私はいつも彼に恋い焦がれるばかりで決して一つにはなれなくて………。
だから、そんな言葉自体馬鹿らしく、そんなこととても信じられない、と思っていた。
でも今、確かに私は感じていた。
私とこの子の魂は、繋がっているのだ――――――と………。
第77話:再会
終わり